仏でのイスラム恐怖症に対するイスラム世界からの反発が継続
フランスでのイスラム恐怖症に対し、イスラム世界が引き続き強く反発しています。
フランス通信によりますと、インドネシアでは2日月曜、フランスのイスラム排斥的な立場表明や、イスラム教徒に対する同国のマクロン大統領の敵対的な発言及び、イスラムの預言者の風刺漫画の出版を受け、多数の市民が在インドネシア・仏大使館前に集結しました。
これに先立ち、インドネシア外務省報道官は、同国駐在のフランス大使を召喚し、「マクロン大統領のイスラム侮辱行為」や預言者を侮辱した風刺漫画の発行許可に関して、厳重に抗議したことを明らかにしています。
イエメンの人々も1日日曜、マクロン大統領のイスラムの預言者を侮辱した愚かな発言に抗議し、南部アデンでデモを行いました。
また、カナダ在住のイスラム教徒らもフランスの政府関係者やメディアによるイスラム排斥行為に抗議し、カナダ・トロントにあるフランス領事館前で抗議デモを実施しました。
イスラム主義組織ムスリム同胞団の運営する世界ムスリム学者連盟(IUMS)の事務局長アリー・カラダギー師 は1日日曜夜、ツイッター上において、「フランス政府は、同国内での宗教の神聖性やイスラムへの侮辱を犯罪扱いとする法案を可決する必要がある」と述べています。
フランスのマクロン大統領は最近、不遜な声明の中で、同国としてイスラムの聖なる預言者を侮辱する漫画を出版し続ける、と宣言しました。
この表明は、世界のイスラム教徒の強い反発を引き起こしています。
これまでに、多くのイスラム諸国では、フランスの国旗とマクロン大統領の写真の焼却や、フランス大使館前での集会などが実施されており、イスラム教徒らはフランス当局に公式の謝罪を要求しています。
フランスの風刺漫画雑誌シャルリーエブドは、2015年以来2回目となるイスラムの預言者を侮辱品内容の漫画の掲載を行いました。
こうした中、マクロン大統領はカタール国営衛星通信アル・ジャジーラとのインタビューで、イスラム教の聖なる預言者に対する侮辱的な漫画は、自由で独立したフランス政府とはつながりのない新聞からのものであると主張して、以前の立場からの後退を示唆する表明を行っています。
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