アメリカで、食糧入手困難が依然として継続
アメリカで新型コロナウイルスの感染拡大が続き、食糧購入に支障をきたす人々が増加しているとする調査結果が出る中、感謝祭の連休を前に、数千人のアメリカ人がフードバンク前に行列を作っています。
米CBSテレビによりますと、テキサス州ダラスで先週末フードバンク前に自動車の長い行列ができた様子は、アメリカの報道各社で取り上げられました。
このフードバンクのボランティアたちは、感謝祭の連休を前に、七面鳥5000羽を含む食糧セットを行列の人々に配布しました。
米ノースウェスタン大学の調査研究によれば、アメリカの食糧入手困難指数は新型コロナウイルスが感染拡大を始めた最初の数か月で2倍に跳ね上がりました。
CBSの最近の世論調査では、アメリカ人の3分の1以上が、来年は食糧を購入するための十分な金銭的余裕がないのではないかと、ある程度、またはそれ以上に懸念を抱いています。
感謝祭の夜に向けて、食糧セットを空腹な家庭に配る作業で混雑するフードバンクは、アメリカ全土で見られる光景です。
一部の家族はメディアのインタビューに対し、「請求書の支払いと食糧購入のうち、どちらかを選ばなければならない状況だ。最悪、来月に自宅の水道か電気が止められるかもしれない」と話しています。
食糧入手問題は、米国内の黒人・ラテン系の人々、特に人数の多い家庭に、これ以上ないほど打撃を与えています。
報道では、食糧セットを受け取ろうと集まった人々の多くは、初めてこの支援を受けるためにフードバンクを訪れたとしています。
研究者らは、現在の状況は近現代のアメリカにおいて最も厳しい食糧危機にあたると考えています。
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