米感染対策の権威ファウチNIAID所長、「国内でコロナ変異株が発見」
NIAID米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が、同国内で新型コロナウイルスの変異株が発見されたことを明らかにしました。
米CNNによりますと、ファウチ所長は25日月曜、「P.1として知られているコロナウイルスの新しい突然変異株が米国で確認された」と表明しています。
ファウチ所長によりますと、コロナウイルスの新たな変異株は、従来型のウイルスよりも感染力が非常に高い可能性があるとされています。
また、「既に作られているコロナワクチンが、こうした変異ウイルスにも効果があることを期待する」としました。
そして、「米製薬企業モデルナとファイザー両社が開発したワクチンは、英国、ブラジル、南アフリカのウイルスにも効く可能性がある」と述べていますが、一方でこれらのワクチンの有効性を疑問視する意見も出ています。
連邦ワクチン副作用報告・VAERSによります、これまでに、米国では55人がこの両社のいずれかのワクチンを接種した後に死亡し、数百人が生命を脅かす合併症・副反応を起こしています。
従来よりも感染性が強いとされる新型コロナウイルスの複数の変異株は、専門家の懸念材料となっています。
CNNがさらに、 米ミネソタ州の当局者の話として報じたところによりますと、ブラジルで確認された新型コロナウイルスの変異株「P.1」が、米国の患者1人から初めて見つかり、この患者がブラジルからの渡航者だったことを明らかにしました。
CDC米疾病対策センターは、「この変異株の浮上により、SARS―CoV―2(新型コロナウイルス)の感染性が強まったり、個人が再感染しやすくなったりする可能性が懸念される」との見解を示していますが、重症化しやすいことをうかがわせる根拠はない、ということです。
一方、英国で発見された新型コロナの変異株「B.1.1.7」もやはり感染性が強く、こちらは既に米国の20州以上で検出されており、既にCDCはこの変異株の感染が今年初めに急拡大する可能性があるとして警告しています。
なお、南アフリカで見つかった変異株は、これまで既に20カ国以上で見つかっているものの、アメリカではまだ検出されていません。
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