米NY警察による黒人男性暴行に、人々が怒り
米ニューヨークの地下鉄で警察が1人の黒人男性に対し暴行する様子を捕えた映像が、警察の野蛮な行為に対する米国民の怒りを再び巻き起こしました。
ロシアのRTチャンネル(旧ロシアトゥデイ)によりますと、地下鉄駅構内で通行人の1人が撮影した、ニューヨーク市警察が1人の黒人男性に対し暴行する様子を捕えたこの新しい映像は、米警察の野蛮な行為に対する多くの人々の怒りや批判を再び巻き起こすことになりました。
この映像では、1人の黒人男性を3人の警官が捕えて手で駅の床に抑えつけ、さらに4人目の警官が、男性の頭や顔を拳で幾度となく激しく殴りつけている様子が映し出されています。
この警官の行為に対する怒りの波は大きく、ニューヨーク市警察は仕方なく自らが撮影した映像を公開して、「殴られていた男性は警官らに危害を加えようとしており、彼らの暴力は正当防衛であった」と主張するに至りました。
ニューヨーク市警察は、「アレックス・ロワリー(Alex Lowery)という名のこの男性は、地下鉄構内での喫煙を理由に警官たちにより駅の外へ連れ出される途中で、突然彼らに襲いかかった」とし、50歳になるこの男性には前科があったとも主張しています。
米警察は限度を超えた暴力を用いることで有名であり、警官による過度の暴力行使が報じられるのは、これが初めてではありません。
これ以前にも、米警察が市民、特にマイノリティーや黒人に対して暴力的な行為を行う様子を捕えた複数の映像が、定期的に公開されています。
昨年5月に白人警察官が黒人男性ジョージ・フロイドさんを暴行行為により殺害した映像は、アメリカで人種主義に対する抗議運動の全国規模の実施につながりました。
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