欧州でさらに4カ国がアストラゼネカ製ワクチンの一時停止を発表
-
アストラゼネカ製ワクチン
英アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナウイルスワクチンの接種後に血栓ができたとの少数の例が報告されたことを受け、スペイン、ドイツ、フランス、イタリアの欧州4カ国が15日、相次いで同ワクチンの使用を一時停止すると発表した。
米CNNによりますと、スペインのダリアス保健相は15日のテレビ会見で、アストラゼネカ製ワクチンの使用を2週間見合わせると発表し、欧州医薬品庁(EMA)がリスクを見極めるまでの「一時的な予防措置」だと説明しました。
ドイツ当局は当初、ワクチンの安全性を強調していましたが、シュパーン保健相は同日、デンマークとノルウェーからの血栓症の報告を受けて念のため使用を停止すると述べました。
デンマークでは女性1人が死亡しましたが、ワクチンとの関連は確認されていません。さらにノルウェーでも15日、接種後に血栓と出血、血小板減少を認めた重症者1人の死亡が報告されました。
フランスのマクロン大統領は15日の記者会見で一時停止を発表する一方、EMAが認めれば近いうちに再開するとの見通しを示しました。
これに先立ち、イタリアでは男性1人がワクチン接種後に死亡したとの報告を受けて、検察当局が特定のバッチ(製造の単位)の押収を命じました。同国の医薬品庁も同日、「一時的な予防的措置」として使用停止を発表しました。
欧州では14日までに、新たにアイルランドとオランダも使用を停止していました。オランダのフーゴー・デ・ヨング保健相は数日前に懸念を打ち消していましたが、政府は「予防的」措置として、2週間の使用停止に踏み切りました。同国では接種後に血栓ができた症例が10件報告されています。
一方、英国はすでに1100万回分のアストラゼネカ製ワクチンを接種し、引き続き使用する方針を維持しています。
世界保健機関(WHO)はCNNへの声明で、こうした症例の原因がワクチンだったことを示す証拠はなく、接種を続けるべきとの見解を強調しました。
EMAは18日にこの件で会合を開くとしたうえで、ワクチンのベネフィット(利益)はリスクを上回ると主張し、接種継続を勧める立場を改めて示しました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj