米南方軍、「グアンタナモ収容所キャンプ7を閉鎖」
4月 05, 2021 18:41 Asia/Tokyo
米南方軍が、キューバのグアンタナモにある米軍基地収容所の「キャンプ7」に収監されている受刑者全員を別の施設に移送させ、同キャンプを閉鎖したことを明らかにしました。
米軍は、このキャンプの存在を長期間にわたり否認していました。
米軍司令部の声明によりますと、キャンプ7の受刑者は隣接するキャンプ5に移され、これでグアンタナモの収容所の受刑者40人全員が2つの施設に収容される見通しです。
AP通信によりますと、2006年に創設されたキャンプ7には最も危険な受刑者が収容されており、これらの囚人は「過酷な尋問」を受けていたことが報告されています。
また2017年には、キャンプ7に収監されていたソマリア人のグリッド・ハッサン・ドウラド氏が、同キャンプの受刑者らが毎日独房で心理的な拷問を受けていた事実を暴露しています。
グアンタナモの米軍基地収容所は2001年9月11日の同時多発テロ事件後、2002年にジョージ・W・ブッシュ元米大統領によって設立され、国際テロリストなどの容疑者が収監されていました。
また2003年の時点では同収容所にが約700人に収容されていましたが、国連の報告ではグアンタナモの現在の受刑者は40人で、そのうち起訴や判決を受けたのはわずか9人となっています。
人権活動家やメディア関係者は、この収容所の閉鎖を求めています。
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