WTOが貧困国へのコロナワクチン輸出に向けて要請
4月 27, 2021 16:52 Asia/Tokyo
WTO世界貿易機関のンゴジ・オコンジョイウェアラ事務局長が、EU、中国、インドの新型コロナウイルスワクチンの販売について言及しながら、イギリスとアメリカも、より貧困度の高い国へワクチンを輸出するよう求めました。
米ニュースサイト・ブルームバーグによりますと、オコンジョイウェアラ事務局長は、欧州委員会を議長とした通商政策についてのオンライン会合で、「ワクチン供給におけるナショナリズムと不公正には、利益が伴わないだろう」と述べました。
そして、貧困国が除外されない保証の必要性を改めて強調し、富裕国、特にイギリスとアメリカに対し、世界がこのパンデミックを乗り切ることを望むならば、ワクチンの輸出量を増やすようにと要請しました。
この報道は、EUはこれまでに、43カ国向けに計1億3600万回分以上のワクチン販売許可を出しているとしています。
オコンジョイウェアラ事務局長はまた、「ワクチンの全員接種に早急に注意を向けなければ、世界は安全にはならないと簡単に言うことができる」と述べました。
新型コロナウイルスワクチンの開発は、世界の様々な国において希望の光をもたらしたものの、現在、その不適切かつ不公正な供給が、世界レベルでの深刻な問題となっています。ワクチンの生産・供給は、限られた数カ国に掌握されていることから、そのサイクルが公正かつ公平に回っていないのが実情です。
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