コロナ流行下の欧州各都市で、メーデーの大規模デモ実施
(last modified Sun, 02 May 2021 09:01:10 GMT )
May 02, 2021 18:01 Asia/Tokyo

メーデーの1日土曜、フランス、スペイン、ドイツ・ベルリンなどの欧州各都市で大規模なデモが行われました。

フランス通信によりますと、新型コロナウイルスのパンデミックの中、フランスの首都パリでは警察官が抗議者らを拘束し、催涙ガスを使用しました。

警察筋が同通信に語ったところによると、パリでは極左アナキスト集団「ブラック・ブロック」のメンバーらが労働組合によるデモ行進の妨害を繰り返し試み、46人が身柄を拘束されました。

一部のデモ参加者は銀行の窓ガラスを割ったり、ごみ箱に放火したり、警察官に向けて物を投げつけたりしました。これに対し、警察は催涙ガスや暴動鎮圧用の手投げ弾「スティングボール弾」を使用しました。

労働組合「フランス労働総同盟」は、全国でメーデーのデモに約300人が参加する予定だとしていましたが、その後パリで2万5000人、全国では計17万人が参加したと発表しました。一方でフランス内務省は、デモの参加者はパリで1万7000人、全国で計10万6000人だったとしています。

フランス各地のデモでは、2018年冬から2019年にかけてエマニュエル・マクロン政権を揺るがした格差抗議運動「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト」の活動家の姿も見られました。

スペインでは、コロナ禍の中で初となるメーデーのデモが70を超える都市で実施されました。

ドイツのベルリンでは、左派および極左グループの呼び掛けに応じて約5000人が集まり、一部のデモ参加者が石や瓶を投げつけました。警察は複数のデモ参加者を拘束したほか、催涙ガスも使用しました。

 

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