米アリゾナ州でナチス式の死刑執行
6月 02, 2021 20:54 Asia/Tokyo
リークした文書によると、アメリカ・アリゾナ州の刑務所の高官が、囚人の死刑執行にあたって、ナチスの強制収容所で使用されていた毒ガスの材料を購入していたことが明らかになりました。
米ガーディアン紙が入手した文書によると、アリゾナ州更正・矯正局がシアン化水素の製造に必要な材料の購入のため2000ドル以上を費やしていたことがわかりました。
このガスはナチスのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所で使用されていたものです。
この文書は大半が削除されていますが、同紙はウェブサイト上に公開しています。それによれば、アリゾナ州は2020年12月、1530ドルをシアン化カリウムの購入に充てています。
同州はまた、このガスの製造のために必要な水酸化ナトリウムの粉末や硫酸も購入していました。
公開された報告によると、「アリゾナ・フローレンス州立刑務所」にあるガス室は現在は改築されていますが、同州では共和党支持者の影響が強く、7年間の死刑執行停止の後、死刑囚の死刑執行が再び始まりました。
アメリカのとある博物館の書類によれば、シアン化水素はナチス・ドイツの政権時代、「ツィクロンB」という商品名で生産され、アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所やマイダネク強制収容、またその他の収容所で使用されました。
現在のところ、アリゾナ州では115人の囚人が死刑執行リストに入っているということです。
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