OHCHRが警告、「世界の人権状況はここ数十年で最悪」
6月 22, 2021 02:58 Asia/Tokyo
国連のミチェル・バチェレ人権高等弁務官が、「世界の人権状況はここ数十年で最悪だ」として警告しました。
フランス通信が21日月曜、報じたところによりますと、バチェレ高等弁務官は同日、スイス・ジュネーブで開かれたUNHRC国連人権理事会の第47回会合の冒頭で中国やロシア、エチオピアでの人権問題に言及し、世界の人権状況はここ数十年で最悪だとして、改善に向け「一致団結した行動」を呼び掛けました。
また、さまざまな国の人権状況に強い懸念を表明し、極度の貧困、不平等、不公正が増加しており、民主的で市民的な雰囲気が消えつつあるとして、警鐘を鳴らしています。
さらに、紛争にあえぎ約35万人が飢餓の危機にあるとされるエチオピア北部ティグレ州について、「深刻な人権侵害」が報告されていることに「強い危惧の念を抱いている」と語りました。
そして、同州での違法な死刑、恣意的拘禁、子供と成人に対する性的暴力、自宅退去の強制に言及し、「この地域におけるエリトリアの軍事作戦に関する有力な報告が発表されている」と強調しています。
ほかにも、中国の新疆ウイグル自治区については、今年同自治区を訪れ、「意義のある視察」ができることを望んでいると述べました。
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