カナダ・トルドー首相、「過去から教訓を得ねばならない」
カナダのトルドー首相は、同国で新たに先住民児童の集団墓地が発見されたことについて、「カナダは先住民族に対する施策や人種差別について、自らの過去に学ばなければならない」と述べました。
フランス通信によりますと、トルドー首相は「我々は人種差別における自らの過去に学び、未来をよりよくしていかなければならない」と述べました。
続けて、カナダ・ブリティッシュコロンビア州やサスカチュワン州で先住民児童の集団墓地が相次いで見つかっていること を、恥ずべきもので、「組織的な人種差別と先住民族に対する不公正」を想起させるものとみなしました。
24日木曜未明、カナダの地元当局は、「墓標のない数百の墓が古い学校の敷地内から発見された」と発表しました。ある情報筋はこれについて、「この墓の数は、ブリティッシュコロンビア州中南部カムループスの学校跡地で発見された215人の遺骨の何倍も多い可能性がある」としています。
地元当局は、地中奥深くを探索できるレーダーなどの機器を使って、さらに墓がないか探索しているといいます。
このニュースを受け、国連の人権専門家は、カナダ政府とバチカン市国に、できるだけ早く完全な調査を実施するよう求めています。
カナダでは1883年から1996年の間に、約15万人の先住民族の子供たちが家族から強制的に引き離され、カトリック教会によって設立された寄宿学校に送られました。
その主な目的は、これらの子供たちをカナダの先住民コミュニティから遠ざけ、彼らの母語や独自の伝統慣習の普及を阻止することで、その教育方式は強制的でした。
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