米メキシコ国境で100万人以上の不法移民が拘束
アメリカ国土安全保障省の高官らが、昨年10月以降、米メキシコ国境を越えた不法移民100万人以上が拘束されたと明かしました。
CNNによりますと、米当局は6月の不法移民拘束件数に関する統計を公表していないものの、会計年度が始まった昨年10月からの統計を合算すると、これまでに拘束された移民の数は100万人を超えるだろうと言われています。
この報道によれば、拘束件数がこのままのペースでいけば、本会計年度末の9月末には2000年以来最も高い数字に達する見込みだということです。当局は2000年に170万人近くの移民を拘束しています。
バイデン大統領は昨年の大統領選期間中に、トランプ前大統領による厳しい移民政策を撤廃すると公約していました。
トランプ政権時代に親元から引き離された移民の子どもを帰すよう努力するといったバイデン氏の選挙中の主張とは裏腹に、国土安全保障省の統計によれば、2000人以上の移民の子どものうち家族の元に帰れたのはわずか7人でした。
共和党の政治家らは、バイデン氏の政策を、ここ数か月でメキシコ国境からの不法移民が急増した要因であるとみなしています。現政権に反対する共和党員らは、バイデン氏およびハリス副大統領に対して、米南部の国境地帯を視察したことがないとして攻撃しています。
移民問題に詳しい専門家らは、貧困や暴力、食料不足などにより、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルなどの各国から人々がアメリカへ渡ると指摘しています。
アメリカ国境警備隊は今年5月に、17万2000人の移民を同国南西部の国境地帯で拘束しました。6月の拘束者数もこれに近いものになるとみられます。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj