米9.11テロの犠牲者の遺族らが、同テロへのサウジ関与の公表を迫る
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米ニューヨークの世界貿易センターのツインタワーへの攻撃
2001年9月11日の米同時多発テロの犠牲者の遺族らが、この事件の真相解明に向けて努力する中で、アメリカの裁判所に対し、この事件へのサウジアラビアの関与の更なる詳細を公表するよう求めました。
AP通信によりますと、米同時多発テロ事件から20年の節目が近づく中、この事件の犠牲者の遺族らは依然として現在も、このテロ攻撃へのサウジアラビアの関与の真相解明・開示を求めています。
サウジが9.11テロに関与していたと見ているある原告は今年、ある原告には今年、元サウジ政府関係者らが検事の尋問に答えるという、大きな進展が見られました。
しかし、アメリカ政府はそれ以来、サウジアラビア元当局者の声明を機密扱いとし、また他の多くの証拠文書がメディアに漏洩するのを防いでいます。
この報道によりますと、米政府がそのようにサウジ政府の便宜をはかったことから、サウジ政権がテロ攻撃の円滑化を促した事実を証明しようとしている犠牲者の遺族らは嫌悪感を抱き、憤慨しています。
これまでの調査では、複数のサウジアラビア国籍者が事件の実行犯であることが示されていますが、サウジ政府はこの事件と明確には関連付けられていません。サウジ政府のこの事件への直接的な関与は明らかになっていません。
米ニューヨークの世界貿易センターのツインタワーへの攻撃という、9.11テロにおいては、19人が航空機のハイジャックに関与しており、このうち15人がサウジアラビア国籍でした。
この関与にもかかわらず、米国の歴代政権は、米・サウジ関係や米にとってのサウジの利益を理由に、これまでのところ真剣にこの事件を追及していません。
米国とNATO北大西洋条約機構の加盟国は、米同時多発テロへの報復として、2001年にアフガニスタンに侵攻し、それ以来同国での軍事駐留と占領を続けてきました。
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