南アでズマ前大統領収監後に抗議激化、72人死亡
南アフリカで、抗議活動や略奪行為による死者数が増加しています。
CNNが、南アフリカ・ヨハネスブルクから報じたところによりますと、南アフリカでジェイコブ・ズマ前大統領(79)が今月7日に収監された後に抗議活動や略奪行為による死者数が増加し、警察の発表ではこれまでの死者は少なくとも72人に達しました。
過去数日間にわたる南アフリカ南東部クワズールナタール州での、ズマ氏収監に対する広範な抗議に続いて、同国の経済の中心地であるヨハネスブルグ市にも騒乱が飛び火しています。
南アフリカの警察省の報道官はCNNの取材に対し、死者にはソウェトで人々の下敷きになって亡くなった10人も含まれることを明らかにしました。前大統領の出身地であるクワズール・ナタール州やハウテン州では1200人以上が逮捕されています。
デモ隊や略奪者はこれまで1週間近く、ショッピングモールへの放火や警察との衝突を続けてきました。
これに対し警察はゴム弾で応戦していましたが、今は圧倒される状況となり、支援のため軍が投入される事態となっています。
軍や警察は13日時点でも治安の回復に苦慮しており、ヨハネスブルクでは同日も、兵士らが実弾を込めたライフルを手に、装甲兵員輸送車で通りをパトロールする様子が目撃されています。
抗議は先週、ズマ前大統領が法廷侮辱罪で1年3カ月服役するため出頭した際に発生しました。
ズマ前大統領は、2009~18年に大統領を務めた際に汚職疑惑が浮上し、関係の近い3人の兄弟実業家が汚職に絡み、ビジネス上の利益に沿うような閣僚の任免など政策への影響力を行使した疑いが出ており、最近になって、9年間の在任中に汚職捜査での証拠提出命令に違反したとして、15か月の禁固刑を言い渡されました。
ズマ氏の支持者ら数百人が同氏の逮捕を防ぐために、ズマ氏宅近辺に集まり、そのうちの一部は銃、槍、盾で武装していました。
しかし結局、ズマ氏は判決に従い、1年3月の禁錮刑に服することを決定しています。
南アフリカのラマポーザ現大統領は今月12日夕、国民向けの演説で平静を保つように呼び掛け、抗議や略奪の発端に政府への不満がある可能性は認めつつも、これに便乗した犯罪分子が抗議行動を乗っ取ったとの見方を示しました。
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