米株式市場が今年最大の下げ幅に
(last modified Tue, 20 Jul 2021 10:44:20 GMT )
7月 20, 2021 19:44 Asia/Tokyo
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米株式市場で19日、ダウ工業株平均が2.1%下落の725ドル81セントとなり、今年最大の下げ幅を記録しました。

米CNNによりますと、新型コロナウイルスのデルタ変異株が世界中に広がって感染者が増加している状況に、投資家は警戒感を強めていると見られています。

S&P500は1.6%安で取引を終え、ナスダックは1.1%安となりました。

ダウの下げ幅は昨年10月後半に943ドル安を記録して以来、最悪の水準となりました。ただ、優良企業の市場バロメーターであるダウは2020年初め以降、新型コロナへの懸念からさらに大きな下げを何度か記録しています。

ダウは昨年、1000ドル以上の下げを6回記録しており、そのうち5回は米国で新型コロナ禍が始まった3月に起きていました。

今回投資家が懸念したのは、デルタ株が米経済の回復を脅かす可能性です。経済再開から最も恩恵を受けるとみられていた業界の銘柄が最大の打撃を受けています。

アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空の株価はいずれも約4~5%下落しました。クルーズ船運航会社のカーニバルやロイヤルカリビアン、ノルウェージャンも4~6%下落しました。

エネルギー株も石油価格が3%以上下がったのを受けて急落し、シェブロンとエクソンモービルはともに8%安となりました。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの産油国でつくる「OPECプラス」は先週末に増産で合意しており、供給量を押し上げ原油価格を引き下げる可能性があります。

長期金利も引き続き低下しましたが、これは債券投資家がインフレ懸念の高まりよりも、デルタ株による景気減速にはるかに大きな懸念を抱いていることを示します。

10年物米国債の利回りは今年2月以来初めて、1.2%を割り込みました。

 

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