ロシアが、リビア、シリア、アフガン、イラクからの米軍撤退を要求
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、アメリカに対し、イラク、リビア、アフガニスタン、シリアからの米軍撤退を要求しました。
ファールス通信によりますと、ザハロワ報道官は27日火曜の定例会見で、ジョン・ハイテン米統合参謀本部副議長の主張に対し、「米は、シリア、アフガニスタン、リビア、イラクにおける最小限の軍駐留も終わらせ、完全撤退すべきだ」と述べました。
ハイテン統合参謀本部副議長は、テロリスト集団による安全保障上の脅威や中国・ロシアの脅威に対抗するため、米軍はシリア、アフガニスタン、リビア、イラクに小規模ながらも駐留を続けるだろうと主張していました。
アメリカは2001年10月、ニューヨークでの同時多発テロおよび、タリバン打倒に向けたテロリストとの戦いを名目に、同盟国とともにアフガニスタンに侵攻しました。米軍は、20年間の同国駐留と軍事占領を経て、治安悪化だけを残してアフガニスタンから逃げ出そうとしています。この占領は、アフガニスタンでの戦争、衝突、経済基盤の破壊の原因となり、治安悪化とテロを増幅させました。
イラクも2003年以降、大量破壊兵器所有を口実にアメリカの介入下にあります。しかし、荒廃、数十万の市民殺害、テロリスト集団の勢力拡大、政治的独立をめぐる混乱以外に、米軍がイラクにもたらしたものはありませんでした。
アメリカはこれまでにシリアの数百万ドル規模の国家資源を違法なかたちで接収し、さらにテロリストの支援のために、再三にわたり同国に制裁を課してきました。
シリア政府高官は、アメリカの違法な駐留はシリアの石油を収奪し、それを国外で売ることが目的であると強調しています。
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