米CDC、ワクチン接種者にもマスク着用を求める
(last modified Wed, 28 Jul 2021 07:33:30 GMT )
7月 28, 2021 16:33 Asia/Tokyo
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米疾病対策センター(CDC)は27日火曜、新型コロナウイルス感染対策のマスク着用に関する指針を見直し、感染拡大地域ではワクチン接種が完了した人にもマスク着用を求めました。

CNNによりますと、CDCのワレンスキー所長は、感染率が「高い」または「相当高い」とされる地域の住民に対して、ワクチン接種済みの人にもマスクを着用するよう勧告しました。

CDCのデータによれば、全米の郡のうち46%が「高い」、17%が「相当高い」と判定されています。

学校では現在、ワクチン接種を完了していない場合にマスクを着用するべきとされていますが、新たな指針では接種の有無にかかわらず、教師や職員、生徒、訪問者全員が屋内では着用するよう求めています。

CDCは約2カ月前、ワクチン接種済みなら原則として屋内でもマスクは不要との見解を発表していました。

ワレンスキー氏は記者会見で、米国内で主流になっている新型コロナウイルスのデルタ株は、従来の株と動きが違うことが分かってきたと説明し、これまでの見解を改めたかたちです。

一方、政権高官の1人は指針見直しの背景として、デルタ株の感染力が強いことを指摘するとともに、ワクチン接種後に陽性反応が出る「ブレークスルー感染」の症例でも、検出されるウイルスのレベルは未接種者とあまり変わらず、感染を広げる恐れがあるとの証拠が新たに見つかっていると述べました。

別の保健当局者は、感染を拡大させているのはほとんどが未接種者との見方を示したうえで、ブレークスルー感染の可能性は認識していると語り、ワクチン接種済みでも人にうつす例があることを示すデータが出始めていると指摘した。

バイデン大統領はこれまでデルタ株克服の鍵をワクチン接種とみなしていました。アメリカのコロナ対策については、国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が「米国は進路を誤っている」と述べています。

 

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