WHOが、先進諸国によるワクチンの追加接種を批判
8月 19, 2021 19:58 Asia/Tokyo
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コロナワクチン
WHO世界保健機関が、まだ全世界で多数の人々がコロナワクチンの第1回目を接種していない中で、自国民の免疫をさらに高める「ブースター」接種の開始という富裕国の決定を批判しました。
WHOは、「一部の国の決定は、他国の一部の人々はまだライフジャケットを持っていない状況で、自国民には追加のライフジャケットを与えるようなものだ」と表明しています。
アメリカ保健福祉省の関係者は18日水曜、全アメリカ国民に対し、ワクチンの効果が低下した後、3回目のコロナワクチンを注射して免疫システムを強化するよう求めました。
また、数ヶ月後には新型コロナウイルスに対するワクチンの効果が低下することを指摘し、「デルタ株のコロナウイルスは米国でますます感染拡大してきており、ワクチンの2回目の接種から8か月以内に3回目の接種を行うよう、すべての米国市民に要請する」と表明しています。
WHOは先週、20の富裕国に対し、今年10月までにワクチン配布上の障壁を撤廃し、分配上のバランスを回復させるよう求めました。
全体として、世界中で接種されたワクチンの83%は所得の高い、あるいは中程度の国によるものであり、低所得国に分配されたのはワクチン投与量の0.3%のみにとどまっています。
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