英女王が、国家分裂への恐れからスコットランドを訪問
イギリスの内部分裂への恐れから、エリザベス女王が同国スコットランド地方を訪問しました。
イルナー通信によりますと、イギリス女王エリザベス2世は、スコットランドでの分離主義者の勢力集団の台頭、そして専門家からのイギリス分裂の危機に関する警告を受けてスコットランドを訪問し、世論の反対を押し切って、この地域の議会開設式典に参加するとともに、イギリスの統一性の維持に努めています。
これまでに行われた最新の世論調査によりますと、スコットランド地方の有権者らは、同地域のイギリスからの分離の是非を問う住民投票の実施を求めています。
SNPスコットランド国民党は、住民投票を実施する用意ができていると表明しています。
同党の関係者らは、新型コロナウイルス大流行の危機の収束後、イギリスからの分離独立の是非を問う住民投票の開催案を投票にかけようとしています。
5月に行われたスコットランド議会選挙にてスコットランド自治政府首相でもあるニコラ・スタージョン氏率いるSNPが歴史的な勝利を収めた後、スコットランドでの独立の是非を問う住民投票の実施の可能性が強まっています。
スタージョン氏はこれ以前にもジョンソン英首相に対し、この住民投票の開催を妨害すればスコットランド住民の民主的な希望に歯向かうことになる、と通告していました。
スコットランド住民は、2014年に開催された第1回独立住民投票にて、独立に反対しました。
しかし、スコットランド住民が反対していたイギリスのEU離脱がきっかけで、同地域のより多くの住民が独立に意欲を持つようになってきています。
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