米カリフォルニア州で、原油流出により緊急事態宣言が発令
(last modified Wed, 06 Oct 2021 11:30:40 GMT )
10月 06, 2021 20:30 Asia/Tokyo

米カリフォルニア州ギャヴィン・ニューサム知事が、同州ハンティントンビーチ近くの原油流出に対応して、オレンジ郡で非常事態を宣言しました。

CBSニュースによりますと、カリフォルニアでは、先週末に沖合の石油掘削施設から少なくとも12万6000ガロンの原油が太平洋に漏れ出たことを受け、非常事態が宣言されました。これは、この地域でこれまでに報告された最大の油流出です。

この報道によりますと、いくつかの政府機関や地元組織によって除去活動が進行中です。

複数の報道では、パイプラインからは12時間にわたって原油が海上にむかって流れ出し、それを止めるための措置が始まる前には、海の中に流れ込んでいたということです。

同時に、沿岸警備隊は今月1日に海上で「きらきらと光るもの」の報告を受けたとしましたが、ボートを出すのに十分な情報がなかったとしました。

一方、パイプラインを管理しているアンプリファイ・エナジー社は、今月2日の朝まで原油流出をを報告しませんでした。

カリフォルニア州のニューサム知事は、同州が化石燃料の消費削減に取り組んでいるとした上で、カリフォルニア州は50年以上にわたり、海上での原油掘削リースの許可を与えておらず、掘削を2045年までに停止するよう命じてきたと述べました。

専門家は、カリフォルニア州が米国内で脱・化石燃料と気候危機への取り組みの旗振り役であり、気候変動対策にも優先的に取り組んでいる一方で、今回のような事故が、化石燃料が社会や環境にどれだけの代償をもたらすか思い起こさせるとみています。

 

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