世界各地の米実験所に関するロシアと中国の警告
(last modified Sat, 09 Oct 2021 15:57:39 GMT )
10月 10, 2021 00:57 Asia/Tokyo
  • 生物学実験所
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中国とロシアが共同声明を発表し、「世界各地にあるアメリカの生物学的活動は、諸国民の安全にとって深刻な危険を引き起こし、地域的安全保障に弊害を与えるだろう」と表明しました。

この共同声明は、BWC生物兵器禁止条約に関する問題を取り扱う国連総会第1委員会会合で発表され、200箇所以上の米国の生物研究所が国外において秘匿かつ不明瞭に活動しており、これらの活動が果たして生物兵器禁止条約に準拠しているか否か、国際社会に疑問を投げかけています。

ロシアと中国は、世界中の米国の生物研究所、特に中ロ両国の周辺で引き起こされる深刻な脅威について警告していますが、これはアメリカ政府が地球上の人間の生命を無視し、大量破壊兵器を開発するために常に注力していることを示すものです。

米国は、1972年に署名開始され1975年から発効しているBWCの署名国ですが、実際には人道に反する各種兵器の開発のパイオニアとなっています。

過去数十年にわたって、米国はヨーロッパからアフリカ、東南アジアに至るまでの世界各地に、生物学研究所の広範なネットワークを構築してきました。この点で、米国は、国内に保有する数十の大規模な生物実験所に加えて、近年では自国外の生物兵器実験所の発展に注力しており、複数の推定では、世界各地のこれらの実験所の数は200以上に上るとされています。

ウイルスを生産できる最も主要な米軍生物研究所は「レベル4実験所」です。実際、アメリカ政府は過去に国内で発生した生物学的災害を防ぐために、これらの研究所を米国外へ移転させました。さらに、これらの研究所、特にロシアと中国の近辺にある研究所は、米国の2つの主要な国際的ライバル国である中ロに対する生物学的脅威を生み出しています。これについてロシア政府は、アメリカのこのような措置に先立ち、「ジョージアでの米生物学研究所の建設は、すべての国際条約に違反し、ロシアと中国に対する脅威である」と表明しました。

ソビエト連邦の崩壊後、米国はウクライナ、ジョージア、ウズベキスタン、アゼルバイジャン共和国、カザフスタンに生物学研究所を設立しました。

実際、米国は人道に反する自らの目標にのっとり、可能なあらゆる方法で、利益を共通にする国における生物分野の活動に注力してきました。ロシアのプーチン大統領は、アメリカと利益を共にする国、特にロシア近隣諸国において生物学上の発展を目指していることは、新しい生物兵器の開発と関係している可能性があり、ロシアやその近隣諸国の人々に壊滅的な影響を与えうると強調しています。

国連生物化学兵器委員会の元委員であるイゴール・ニクリン博士は、米国と共通の利益を有する国々は、アメリカが引き起こした生物学上の脅威に対抗すべきだとし、「アメリカの研究所が設立された地域では、さまざまな病気が急速に広がった」と語りました。

米国防総省がロシアや中国の周辺でこのような研究所を設立していることは、地域の生物学面での安全を損ない、生物学的脅威をもたらすことに加えて、特に1972年の生物兵器の開発と使用の禁止に関する国際条約への明らかな違反となっています。

これまで長年にわたり、アメリカは生物学上の安全に関連する思想に広く違反しており、これは世界の人々に重大な脅威をもたらしています。しかし、これに対する処罰はなく、国際社会は、米国のこれらの破壊的な生物活動に沈黙を決め込んでいるのです。

 

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