昨年の大気中のCO2濃度、過去最高を更新
10月 25, 2021 21:12 Asia/Tokyo
WMO・世界気象機関は25日月曜、2020年の世界の大気中のCO2濃度が過去最高を記録したと発表しました。
共同通信によりますと、2020年のCO2世界平均濃度は413・2ppm(1ppmは100万分の1)で、2019年に記録した観測史上最高値を更新しました。
新型コロナウイルスの大流行で社会・経済活動が停滞し、化石燃料由来のCO2排出量は前年比で5・6%減となりましたが、大気中濃度を引き下げるまでの効果はなかったとみられます。
また、年間増加率も2011年から2020年の平均を上回ったということです。
WMOのペッテリ・ターラス事務局長は「温室効果ガスの濃度が現在の速度で増加した場合、今世紀末までに我われは、産業革命前に比べて気温の上昇を1.5~2度に抑えるという『パリ協定』の目標をはるかに上回る気温上昇を目にするだろう」と述べ、「我われはコースから大きくそれた」と指摘しました。
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