グアンタナモ刑務所でのCIAによる拷問について、収容者が暴露
(last modified Sat, 30 Oct 2021 12:35:44 GMT )
10月 30, 2021 21:35 Asia/Tokyo

2001年9月11日の米同時多発テロ後にグアンタナモ刑務所に拘束された収容者が、これまで秘匿されていたCIAによる拷問について、初めて暴露しました。

イスナー通信によりますと、マジード・ハーンというこの収容者は、自身の戦争犯罪容疑について検討する陪審団に対して、CIAが秘密施設において、いかに尋問担当者が情報を得るために加える圧力にさらされ、日々拷問や虐待を加えられていたかを語りました。

ハーン氏は、長期間にわたって天井の柱から裸の状態で吊るされたり、氷水を継続的にかけられたりして、何日も眠れないようにされたと語りました。また、頭を窒息するほど水の中に沈められたり、平手打ちを受けたり、さらには性的虐待の対象にもなり、所在が隠された刑務所内で食事を提供されなかったりしたということです。

同氏は、彼らに協力したり自白したりすればするほど、拷問は激しくなったと述べています。

ハーン氏は2006年9月にグアンタナモ刑務所に移送されるまで、およそ3年にわたって、このいわゆるCIAの「ブラック・サイト」で過ごしていました。

ハーン氏は、拷問をともなう取り調べの対象となり、グアンタナモ刑務所内で開かれた軍事法廷で有罪となった最初の収容者です。

アメリカは現在もグアンタナモ刑務所に39人を収容しています。

2001年の9.11同時多発テロ事件は、いまだに詳細が完全には明らかになっていません。

米政府はこれに関する報告の全面公開には踏み切っておらず、同事件へのサウジアラビアの関与に関する部分は秘匿扱いにしています。

同時多発テロ事件では、米ニューヨークの世界貿易センタービル2棟が、続けざまに旅客機の衝突を受け、火災が発生し、崩壊しました。これにより2977人が亡くなりました。

 

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