ロシアが、核合意におけるイラン政府の姿勢を擁護
-
ロシアのラブロフ外相
ロシアのラブロフ外相が、G20・主要20カ国地域サミットの傍らで「核合意におけるイラン政府の姿勢を完全に認める」としました。
IRIB通信によりますと、ラブロフ外相はG20サミットの傍らで、「イランにとっては核合意の本来のかたちに対するいかなる修正も受け入れられないものだった。ロシア政府はこの姿勢を完全に認める」と述べました。
イタリアの首都ローマでは、先月30日・31日の2日にわたりG20サミットが行われました。
イランは、2015年に安保理常任理事の5か国にドイツを加えた5+1カ国グループとの間に、緊張緩和に向けた核合意を締結しました。
しかし、IAEA国際原子力機関がイランは合意内の全ての責務を完全に履行していると認めているのにもかかわらず、米政府は2018年、一方的にこの合意から離脱し、反イランの敵対的目標の一環として経済戦争を仕掛けるため、様々な口実をもちだして制裁を発動させました。
バイデン政権は、イランに対するこの「最大限の圧力」の失敗を認めているにもかかわらず核合意への復帰に必要な措置は行わず、事実上、トランプ前大統領の対イラン政策を踏襲しています。
バイデン大統領とその側近は、核合意の「より協力かつ長期間にするためのプラットフォーム」として、自国の復帰を利用しようと画策しています。
しかしイランは、アメリカ側が核合意に違反したことから、同国の合意復帰は制裁解除をともない、かつその責務履行が検証されるべきであると強調しています。
イラン以外の核合意参加国とアメリカとの間では、これまでに6回にわたり協議が実施されています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj