米大統領が、トランプ前政権のパリ協定離脱を謝罪
11月 02, 2021 18:38 Asia/Tokyo
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アメリカのバイデン大統領
アメリカのバイデン大統領が、気候変動対策の枠組みを取り決めたパリ協定からのトランプ前政権の離脱を謝罪しました。
イルナー通信によりますと、バイデン大統領は1日月曜、英グラスゴーで開催中の第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)の傍らでの発言において、トランプ前政権のパリ協定からの離脱を世界の首脳らに謝罪し、現政権が気候変動対策に徹底して取り組むだろうと主張しました。
トランプ前大統領は2017年、パリ協定からの離脱を宣言し、2020年11月4日に正式に離脱しました。
当時のこのトランプ前大統領の措置は、国際社会から幅広い批判を浴びました。
トランプ前大統領は、大統領選挙キャーンペーンの当初から、気候変動の脅威やそれによる惨憺たる影響を否定し、アメリカのパリ協定離脱を、自身が早急に行う措置のひとつだとしていました。
しかし米政府は結局、バイデン政権発足からほどなくこの協定に復帰しました。
パリ協定は、国連のイニシアチブによる長い協議を経た後、2015年12月12日に195カ国の署名によって成立し、2016年に発効しました。
各国の首脳、環境専門家、気候問題活動家らは今回、COP26への参加のために開催地グラスゴーに集まり、地球温暖化抑制を約束したパリ協定の継続させるかについて、協議や意見交換を行う予定です。
グテーレス国連事務総長は開会式において、世界は気候面で大惨事に向かっているとして、「今回の会議が失敗すれば、否応なく人類滅亡の宣告となる」と警告しました。
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