仏カンヌで、警官が刃物で刺される
11月 11, 2021 21:06 Asia/Tokyo
フランス内務省は11日までに、同国南部カンヌの警察署前で巡回活動へ出動しようとしていた警察官に男が近づき、刃物で刺す事件が起きたと報告しました。
米CNNによりますと、襲われた警官は防弾チョッキを着用していたためけがはありませんでしたが、精神的に大きな動揺を受けたということです。容疑者は負傷し、病院へ搬送されたましたが、事件発生の8日の時点で瀕死の重体ともされています。
この事件について正式な捜査が始まりましたが、ダルマナン内相は記者団に、反テロ対策の検察当局者は関与しないと述べています。一方、来春に予定される仏大統領選への出馬をうかがう右派系の共和党議員は今回の事件をテロ攻撃と評しましたが、その根拠などには触れませんでした。
内相によると、男はアルジェリア国籍の37歳で、2009〜10年に欧州へ渡り、16年以降は居住許可があったイタリアからフランス内に移っていました。過去数週間、仏の居住証を得ようとしていたが発給されていなかったということですが、同国内での犯罪歴はありませんでした。
男は警察署前で警官4人が乗った車両に接近し、何かを尋ねながら車のドアを開け、刃物で警官1人の胸部を刺しました。その後、別の警官に襲いかかろうとしましたが制止されたということです。
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