WHO、「オミクロン株の世界的リスクは非常に高い」
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オミクロン株
WHO世界保健機関が、「最近南アフリカで発見された、新型コロナウイルスの新変異種・オミクロン株は、世界の一部の地域において深刻な結果をもたらす可能性がある」と表明しました。
ロイター通信は29日月曜、WHOによる194の加盟国への技術的助言として、「オミクロン株は、これまで例のないほど多くの突然変異がみられ、オミクロン株に関連した世界的リスクは非常に高いと判定されている」と表明しています。
またこの助言において、各加盟国に対し、優先度の高い人々へのワクチン接種の加速、必要不可欠な保健医療サービスを維持する計画の確実な実施を要請しています。
WHOは28日夜、「オミクロン株が従来株よりも感染力が強い、あるいは重症化しやすいのかはまだ判明していない」と発表していました。
WHOは一部の国による国外からの入国制限に反対し、「入国制限は、コロナ拡散防止に多少は効果があるかもしれないが、国民生活を大きく逼迫する」としています。
同機関は今月26日、南アフリカで検出された新型コロナウイルスの新たな変異株「B.1.1.529」を「懸念される変異株」(VOC)に指定し、ギリシャ語のアルファベットの一文字をとって「オミクロン」と命名しました。
保健衛生の専門家らは、オミクロン株が他の株とは異なる一連の変異や特性を持つことから、この変異株の急速な拡散を強く懸念しています。
WHOはまた、「オミクロン株の性質と詳細の解明には数週間が必要だ」としています。
また医療関係者らは、この変異株が現在のデルタ株よりもさらに悪性であるとの見解を示しています。
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