チョムスキー氏、「欧州は核合意のために米のとばっちりを受けようとしない」
12月 28, 2021 20:15 Asia/Tokyo
アメリカの著名な思想家・言語学者のノーム・チョムスキー氏は、核合意などの問題における中国やアメリカの同盟国の世界戦略について、「中国は決して欧州のようには行動しない」と述べました。
チョムスキー氏はアメリカのニュースサイト「トゥルース・アウト」のインタビューに答え、「中国は欧州とは異なる。欧州は、米国が核合意を破棄し、イランに対し合意違反を理由に強力な制裁を科すことを決定するような時には、怒りをあらわにする可能性はある」と述べました。
その上で、「欧州は、米国による過酷な制裁を回避するための方策を見つけると主張する可能性さえあるが、最終的には彼らは何の計画もなく自らのルートを進み、米政府により管理されている国際金融システムからの追放といった、アメリカからのとばっちりや懲罰的措置を受ける用意などない」と述べました。
中国は、核合意の分野においてアメリカによる一方的で違法な対イラン制裁を解除するよう繰り返し求めています。
アメリカは世界最大の制裁行使国とされ、自らの目的や利益のために他国に科す制裁などの措置においては、どの国よりも多い経歴を有しています。これらの制裁は、人権侵害などの様々な政治的口実で、イラン、ロシア、ベネズエラ、中国、キューバ、その他の国々に対して科されており、アメリカのこうした制裁により、これらの国は様々な世界市場にアクセスできず、さらには医療必需品、医薬品・器具の確保においても支障をきたしています。