IMFが、米国での金利引き上げに関して警告
(last modified Sat, 22 Jan 2022 11:25:29 GMT )
1月 22, 2022 20:25 Asia/Tokyo
  • IMF国際通貨基金
    IMF国際通貨基金

IMF国際通貨基金のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事が、「米国での金利上昇は、ドル債務の多い国々に深刻な結果をもたらす可能性がある」と語りました。

イルナー通信によりますと、ゲオルギエバ専務理事はFRS米連邦準備制度理事会による金利引き上げに対して警告を発し、この措置が脆弱化した世界経済に冷水を浴びせるようなものだと述べています。

また、「最大の懸念材料は、債務の多い低所得国のことだ」としました。

さらに、「現在、各国のうちの3分の2は債務問題に直面している、あるいは経済崩壊の危機に瀕している」としています。

そして、「当基金は、世界経済の回復が続くと予測しているが、景気回復のプロセスは勢いを失っている」と強調し、「2022年は障害物があふれるコースを通過するようなものだ」としました。

IMFは昨年12月に、「世界の債務は2020年に226兆ドルに達し、これは1年間の債務増としては第二次世界大戦以来最大である」と警告しました。

こうした中、多くの国では物価が驚くべき速度で上昇しています。

ユーロ圏のインフレ率は昨年12月に過去最高の5%に達しました。また英国でも、同月のインフレ率は30年間で最高水準に達し、米国の消費者物価指数は1982年6月以来の最速のペースで上昇しました。

 


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