仏で、スポーツ競技での女性のスカーフ着用を禁止
1月 24, 2022 18:05 Asia/Tokyo
フランスの女性の権利擁護家らが、全てのスポーツ競技において女性がスカーフ着用を禁止するとした国会議員らの決議に反対しました。
英ロンドンに拠点を置くニュースサイト「ミドルイースト・アイ」によりますと、フランスの国会議員らが「全てのスポーツ競技における女性のスカーフ着用」を明白に禁止する決定したことは、女性の権利擁護家らの抗議を引き起こしました。
国会議員らは18日火曜、スポーツ競技の試合などに出場する際に「宗教を象徴するものの着用」を禁止する法案を可決しました。
この改正法案は、共和党の右派グループから提出されていました。法案は、スポーツ選手らのスカーフを危険視し、スポーツ競技においては中立が守られるべきという考えを持ち出して、イスラム教徒の女性の大半が衣服の一部としているスカーフの着用についてその内容に追加しました。
フランスの首都パリは、2024年夏季五輪の開催に向けて準備を進めていますが、女性の権利擁護家らは今からすでに、スポーツ競技におけるスカーフ禁止法の施行や、この大会での女性イスラム教徒スポーツ選手の試合参加を妨害するについて懸念しています。
フランスはこれに先立つ昨年にも、18歳以下の女子が公共の場でスカーフを着用することを禁じる内容の物議をかもす国民を分断させるような改正法によって、イスラム教徒の怒りを煽っています。
フランスの「共和国原則を強化する法案」はSNSなどで批判を浴び、「私のスカーフに手を出すな」 キャンペーンの開始に発展しました。