米で女子バスケ選手2名がヒジャーブ着用でプレー 関心集める
(last modified Sun, 31 Mar 2024 12:22:47 GMT )
3月 31, 2024 21:22 Asia/Tokyo
  • ジャーナー・イーサー選手とディアバ・コネイト選手
    ジャーナー・イーサー選手とディアバ・コネイト選手

アメリカで、2人のイスラム教徒の女子バスケットボール選手が、頭を覆うヘジャーブを着用してプレーしたことで、ヒジャーブと女性の不可侵領域に関心を持つ人々からの注目を集めています。

ヒジャーブを着用してプレーしたのは、ジャーナー・イーサー選手とディアバ・コネイト選手の2人です。NCAA・アメリカ大学バスケットボールの試合でヒジャーブを着用してプレーしたのは2人が最初ではありませんが、記録的な観客と視聴者の動員数をマークしたことにより注目を集めています。

女性と子供の能力強化を目的とした非営利団体の創設者であるカマラさんは、ヒジャーブを着用してバスケットボールの試合に出場した2人について、「この2人の女子選手の参加は、彼女たちの経済・文化的階層に関係なく、世界中の少女たちやスポーツに興味のある人々に力強いメッセージを発信している」と語りました。

ディアバ・コネイト選手は、ヒジャーブをかぶって試合に参加したことについて、「表現することは重要な問題だ」とし、「ヒジャーブや女性の不可侵領域に関心のある少女たちはここ(=バスケットボール)にはいない。私は彼女たちの代表であり、彼女たちの視線は私の成功に向けられている」と語りました。

ディアバ・コネイト選手

コネイト選手は2020年からヒジャーブ着用を選択しており、母国フランスでプレーする機会をうかがっています。

コネイト選手とイーサー選手が試合で顔を合わせたことはまだありませんが、2人は互いの存在を認識しており、イーサー選手はコネイト選手についてについて、「他にもヒジャーブ着用の選手がいるのはとても嬉しい」「一人の人間がこれほど大きな影響を与えるとは思いもよらなかった。若い女の子たちが私に視線を向けている。これはとても嬉しいことだ」と語りました。

ヘジャーブを着用して試合に出たジャーナー・イーサー選手

また、自身の行動がアメリカのスポーツ界に与えるインスピレーションについて、「ヒジャーブを着用するアスリートの存在と女性の不可侵領域の実現に向けて、希望を生み出し続けるためにできる限りの努力を続けたい」と抱負を語りました。

ジャーナー・イーサー選手とチームメイト

各種報道では、女性の間でヒジャーブ着用希望が高まっているとされています。一部の女性にとって、ヒジャーブの重要性は、女性の性的魅力や肉体美に対する社会の視線から解放され、社会活動に参加できる女性らしい不可侵の領域を創出することにあります。

多くの統計からも、ヒジャーブを着用している女性は、性的・暴力的な視線を向けられにくいことが判明しています。

 


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