米ホワイトハウス、「ウィーン協議は依然継続」
米ホワイトハウスのサキ報道官は、「ウィーン協議は継続しており、我々は依然としてこの協議を追求・検討している」と述べました。
サキ報道官は米FOXニュースのインタビューで、「合意に到るかどうかはわからない」とし、「バイデン大統領は良い合意だけにしか賛成しない」と述べました。
サキ氏はまた、核合意の枠内で行われているイランの平和目的の核計画の進展について脅威を煽り、「イランは核兵器保有に至る大きな進歩を遂げている。これは我々の利益にならない」と主張しました。しかし、このような主張はIAEA・国際原子力機関も認めていません。
こうした中、イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、「我々は、権威があり永続的でよい合意に到るために、外交努力を継続している。しかし、アメリカは協議の範疇にない制裁解除について新たな条件を提示している」と述べています。
アミールアブドッラーヒヤーン氏は、「(核合意当事国の)英仏独中露はアメリカの過大な要求を批判しており、イランに同調している。実際、アメリカがとるこのような手法は、ウィーン協議における協力の精神に沿うものではない」としました。
イラン制裁の解除を目指してのウィーン協議の第8ラウンドは、今年2月8日にウィーンで再開されましたが、同3月11日に再び小休止に入りました。
核合意に違反した側としてのアメリカが、依然として問題解決のための政治的な決定を下していない項目には、制裁対象者リスト一覧からの個人・法人の削除および各種の保証や確約があげられます。
アメリカは、協議の間にイラン国民に対する制裁を解除していないばかりか、先月30日には一部のイランの個人・団体に対する新たな制裁が、同国財務省によって発動されています。