小麦価格が1日で約28ドル上昇
4月 19, 2022 16:33 Asia/Tokyo
世界市場で主要製品が高騰を続ける中、小麦価格が1米ブッシェル( 約35.2リットル)あたり27.75ドル上昇しました。
世界市場での主要製品の高騰は依然として続いており、毎日のように記録を更新しています。この価格上昇は、新型コロナウイルスが感染拡大した2年前から始まっていましたが、この2ヶ月はウクライナとロシアの軍事紛争が起きたことにより、さらに拍車がかかっています。
18日月曜の小麦価格は、前日から27.75ドル上昇して、1ブッシェルあたり1132.25ドルとなりました。
このような価格上昇が続くことで、各国は主食原料となる小麦の輸出を禁止、制限するなどしています。カザフスタンは15日から、小麦輸出を差し止めました。さらに、ロシアが小麦の輸出に最大の関税をかけたともあって、この製品の世界市場への供給は激減していています。
各種統計によれば、ウクライナとロシアの軍事紛争が始まってから約2ヶ月の間に、小麦価格はおよど50%上昇しました。専門家らは現在、この先の世界の安定した食糧供給に対し警告を発しています。
多くの諸国は自国の備蓄を増やしており、中国などは国産小麦の約半分を蓄えに回しています。
18日には、他の主要製品でも価格上昇が見られ、主に家畜飼料となるトウモロコシは7.25ドル上昇し、1ブッシェルあたり791ドルとなりました。
さらに、採油種子類の価格も上がり、大豆は.8ドル上昇しました。
主要製品の価格が上昇しているのには、農地が限られている一方で人口が増加している影響もあります。また、諸国間の軍事紛争といった要因もその供給を乱し、価格を押し上げています。