WHOが、原因不明の肝炎について警告
May 01, 2022 16:42 Asia/Tokyo
WHO・世界保健機関は、原因不明の急性肝炎が子供の命を脅かしていると警告しました。
カタール衛星通信アルジャジーラによりますと、WHOは30日土曜、原因不明の急性肝炎がイギリスをはじめとする12カ国で確認されていると認めました。
この肝炎の原因はまだ判明しておらず、特に5歳未満の子供の間で感染が見られるということです。症状としては、吐き気、下痢、黄疸などが報告されています。
イギリスでは145件の感染事例が報告されており、ほかにも少なくとも11カ国で感染が報告されています。
WHOは、この肝炎に感染した場合、肝不全に陥るとしています。これまでに子供17人が肝移植手術を受け、1人が死亡しています。
この肝炎とこれまで肝炎の違いは、その炎症の激しさです。17件の感染事例では、激しい炎症から肝不全となり、肝移植を受けた子供たちは一時期薬を服用せざるをえなくなっています。
また、ワクチン接種もこの肝炎には効果がないとみられています。
肝炎には複数種があり、B型とC型がよく知られています。B型肝炎には有効なワクチンが存在します。しかし、今回の肝炎については、異なるウイルスが症状を引き起こしており、アデノウイルスがその原因である可能性が高いとみられます。
タグ