ロシア国防省、「アゾフスタリ製鉄所から新たに80人を救出」
(last modified Mon, 02 May 2022 10:35:59 GMT )
May 02, 2022 19:35 Asia/Tokyo

ロシア国防省が、ウクライナ東部の要衝マリウポリ市にあるアゾフスタリ製鉄所の敷地内で戦闘員らによって拘束されていた民間人のうち、新たに80人を極右派から救出することに成功したことを明らかにしました。

ロシア・スプートニク通信によりますと、同国国防省は1日日曜、「ロシア軍、及びドネツク人民共和国の国民警察は人道回廊を設置し、停戦体制を維持したことにより、アゾフスタリ製鉄所から女性や子供を含む80人の民間人を新たに救出した」と発表しています。

また、「2つの民間人グループ(合計46人)が4月30日、ドネツク人民共和国ベズィメンノエ村に退避され、そこで宿泊場所、食事、及び医療支援が提供された」としています。

こうした中、ウクライナ政府の管理下にある南部ザポリージャ州への移動を希望する民間人は、国連や赤十字国際委員会の代表者らに引き渡されました。

ウクライナ国家親衛隊第12旅団のデニス・シュレガ司令官によると、アゾフスタリ製鉄所には現在もなお300人近くの民間人が取り残され、そのうち約20人が児童とされています。

さらに、別の報道によりますと、ロシア軍は「ウクライナ軍がロシアとの戦争で使用が禁止されている地雷を使用している」と発表しました。

この種の武器は数年前に廃絶されるべきものでしたが、ウクライナ政府は今なおこれを保有しています。

フランシスコ・ローマ教皇は、ウクライナでの戦争を人類の重大な退行だと表現し、ウクライナの人々の苦しみに涙しているとしました。

ユーロニュースによりますと、フランシスコ法王は、「自分は胸を痛め涙にくれ、特に高齢者や子どもをはじめとするウクライナの人々の苦しみを考えている」と語ったということです。

また、イギリス国防省はウクライナ戦争でロシアの地上部隊の16%が破壊されたと主張し、ロシア政府がこれらを立て直すには何年もかかるだろう」と主張しました。

ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーで構成されるV4(ヴィシェグラード・グループ)の情報リソース、visegrad24が報じたところによりますと、ポーランドはウクライナにT-72戦車232台を供与しました。

報道によりますと、ポーランドはウクライナにこの軍事兵器を供与したことにより、米国に次いで世界で2番目に大規模な軍事支援を行った国となっています。

またvisegrad24がツイッターに投稿したところによりますと、ポーランドによる軍事支援はT-72戦車232台に加え、防空ミサイルシステム、多連装ロケット砲、自走砲、ドローンを含むということです。

アメリカを初めとする西側諸国はこの数年、ウクライナ政府に対し、軍事・金融面での大規模な支援を行っており、ロシアとウクライナの間の衝突が勃発してからも、この支援とともにウクライナに傭兵も派遣しています。

ロシアは、これまで再三にわたり、ウクライナの武装化や、ウクライナ軍による同国東部のロシア系住民への攻撃や人権侵害が無視されていることについて、西側諸国に対し警告しています。

 


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