相次ぐ自殺問題受け、米原子力空母から乗員200人以上が下艦
May 04, 2022 17:52 Asia/Tokyo
米原子力空母「ジョージ・ワシントン」の乗員が相次いで自殺した問題を受け、同艦で生活していた乗員200人あまりが下艦して海軍施設に移動しました。
CNNが米海軍の発表として報じたところによりますと、去る4月には1週間足らずのうちに3人が自殺しています。
過去1年の間に死亡した同艦の乗員は7人に上り、うち4人は自殺とされていることから、米海軍は、同艦の指揮系統や艦内の雰囲気などについて調査に乗り出しました。
米海軍航空隊の声明では、同艦の指揮官の判断で、艦内に住んでいた乗員は別の宿泊施設に移ることが認められ、初日の今月2日には200人以上が同艦を離れ、近くにある海軍施設に移動しました。
艦内には今も2000~3000人が残っており、海軍は希望者全員が下艦するまで移動計画を続行する方針です。
海軍航空隊の幹部は3日火曜の記者会見で、乗員の死亡に関する海軍の調査結果は今週中に判明する見通しだと語りました。
調査では死亡の引き金となった原因や相互関係などについて調べるとともに、指揮系統や指揮環境などについても調査しています。
4月に3人が相次いで自殺したことを受け、海軍は心療医やカウンセラー、調査員などを同艦に派遣したことも明らかにしました。
ジョージ・ワシントンは現在、米バージニア州ニューポートニューズの造船所で、核燃料の交換や整備点検を行っています。
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