国際機関ロシア常駐代表「トランプ氏は核合意離脱により、多国間外交に多くの問題を生じさせた」
(last modified Tue, 10 May 2022 08:50:47 GMT )
May 10, 2022 17:50 Asia/Tokyo
  • 在オーストリア・ウィーン国際機関のウリヤノフ・ロシア常駐代表
    在オーストリア・ウィーン国際機関のウリヤノフ・ロシア常駐代表

在オーストリア・ウィーン国際機関のウリヤノフ・ロシア常駐代表は、「アメリカの一方的な核合意離脱は、多国間外交に多くの問題を引き起こしている」としました。

2018年5月8日、当時アメリカ大統領だったドナルド・トランプ氏は執行命令に署名して、アメリカの核合意離脱を表明しました。これを受け、核合意に定められたアメリカの遵守すべき事柄に基づき解除されていた対イラン核関連制裁が再発動されました。

バイデン現米政権の高官らはこれまでに何度も、同国による対イラン最大限圧力行使という政策の失敗を認めているものの、核合意への復帰に必要とされた措置の実施を回避してきています。

ファールス通信によりますと、ウリヤノフ・ロシア代表は、ツイートを投稿し、トランプ前米政権の違法な核合意離脱を非難すると共に、「この行動は、地域の安定や多国間外交に多くの問題を引き起こした。これこそは、トランプ氏の行動によるマイナスの結果である。トランプ氏の支持者である米共和党から見て、果たしてこの措置にはプラスの結果があったのだろうか?」としました。

ブリンケン米国務長官も最近、同国の上院議会で、「核合意離脱の決定や対イラン最大限圧力行使の政策は、期待した結果をもたらさなかった。現在、安全保障問題の専門家の多くが、核合意からの米の離脱は、大きな過ちだったと考えている」としています

対イラン制裁解除を目指すウィーン協議は、3月から休止状態に入っています。アメリカは協議開始当初から、対話前進のために具体的で率先的な提案をすることなく、関係各国を協議遅延と妨害で非難しようとしてきました。

 


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