米国防総省が、グアンタナモへの初の収監者の秘密写真を公開
米紙ニューヨークタイムズが、キューバのグアンタナモ刑務所に収監された第1陣の人々の、これまで公開されていなかった機密の写真を公開しました。
2002年1月11日、キューバのグアンタナモ湾にある米海軍基地に軍事拘留センターが開設され、当時のジョージ・W・ブッシュ政権時代における対テロ戦争で逮捕された人々を拘留し起訴するための、厳重な拘留を開始しました。
ファールス通信によりますと、米軍は20年間にわたり、この刑務所の情報や画像の漏洩防止工作にも拘らず、同刑務所の最初の収容者を撮影した一連の機密写真が公開されています。
ニューヨークタイムズ紙が12日日曜公開した写真は、2002年にグアンタナモ刑務所に収監される時に、目や耳をふさがれた男性が写っています。
同紙はまた、「この刑務所から現在までに流出した唯一の画像は2011年、内部告発サイト・ウィキリークスによって公開された」としています。
ニューヨークタイムズはまた、情報公開法の要請により、2001年9月11日の同時多発テロからわずか数か月後、グアンタナモに送られた最初の被拘禁者に関する新しい情報を公開しました。
当時のブッシュ政権時代には、約780人の男性がグアンタナモに送られましたが、これまでに刑務所内で起訴されたのはそのうち18人のみで、有罪判決を受けたのは5人だけとなっています。
国際人権NGOヒューマンライツ・ウォッチの報告によりますと、アメリカはグアンタナモ刑務所での収監者の拘禁のため、年間5億4000万ドルもの費用をかけているとされています。
さらに、スペインのエフェ通信は「9.11テロ後の拷問、発覚されていないアメリカの最大の秘密」という見出しをつけた記事において、「9.11テロから20年後、グアンタナモ刑務所での米中央情報局CIAによる拷問は、これまでどおり機密扱いとされている」と報じました。