フィンランドが、NATO加盟協議中断の可能性を示唆
6月 15, 2022 18:04 Asia/Tokyo
フィンランドのマリン首相が、今月に行われるNATO北大西洋条約機構の首脳会談前に加盟国であるトルコと合意できなければ、自国およびフィンランドとスウェーデンのNATO加盟申請手続きは中断する可能性があるとしました。
イルナー通信によりますと、マリン首相は14日火曜、 スペインのマドリードで今月28日から開かれる予定の次回のNATO首脳会議について、「この段階で行動することは非常に重要だと考えている。それは、これらの問題をマドリードでの会談の前に解決できない場合、状況が中断される恐れがあるためだ」と述べました。
スウェーデン訪問中の同首相は記者団に対し、「フィンランドのNATO加盟申請における交渉がしばらく中断される可能性や、どのくらいの期間となるのかは、我々には分からない」と語りました。
スカンジナビアの国であるフィンランドとスウェーデンは今年5月、ウクライナ戦争勃発の後にNATO加盟を申請し、数十年におよぶ非同盟政策という国の方針を変更しました。
NATOへの新規加盟は、いかなる場合にも現加盟国30カ国が全員一致しての承認が必要となります。トルコは、フィンランドとスウェーデンの申請に賛成していない国のひとつで、そのことがこの2国の計画を阻むことになっています。
トルコ政府は、自国および西側同盟国がテロ組織に指定している違法なPKK・クルディスタン労働者党を匿う避難場所になっているとして、北欧諸国を非難しています。
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