国連、「世界の78人に1人が難民」
国連が「世界難民の日」にあたり、世界の78人に1人が難民となっていることを発表し、ウクライナでの戦争は世界の多数の人々の難民化の理由の1つにすぎないとしました。
6月20日は、世界難民の日に制定されています。
国連はこの日にちなんで、これまでにウクライナから700万人以上が国外避難し、さらに数倍の人々が国内で難民状態になっていると強調しました。
国連の報告によれば、現在世界中では1億人以上が難民となっています。 さらにUNICEF国連児童基金は、この人数のうち3700万人が子どもだとしています。
このような世界中の前例のない避難民増加の主な理由には、アフガニスタン、シリア、コンゴ民主共和国、イエメン、その他一部の国々で起きている紛争が挙げられます。
イランは過去40年間、特にアフガニスタン難民をはじめとする最も多くの外国人難民を受け入れています。イラクの旧バアス党政権から戦争を押し付けられていた時代、そしてアメリカの圧制的な制裁下に置かれたこの数十年間においても、イランは国内在住の数百万人のアフガニスタン難民への社会サービス提供を停止していません。
アフガニスタンでタリバン暫定政権が権力を掌握した後、多くのアフガニスタン難民がイラン領内に押し寄せましたが、イランは圧政的な制裁により抱える経済問題にも拘らず、また国際的な支援も受けずにに、これらの人々を温かく受け入れています。
IRIB通信によりますと、バングラデシュに避難している数万人のロヒンギャ難民は、同国での苦しい生活状況に抗議し、ミャンマーの故郷に帰ることを求めました。
この100万人以上のロヒンギャ難民は、2017年にミャンマー軍の弾圧から逃れた後、バングラデシュ南東部にある不適切な難民キャンプで暮らしています。