イスラム革命の文化的な業績
(last modified Mon, 01 Feb 2021 13:00:00 GMT )
2月 01, 2021 22:00 Asia/Tokyo
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    イスラム革命の文化的な業績

1979年のイランのイスラム革命の勝利から長年が経過していますが、イスラム革命の業績やイランの発展がさらに重要視されるようになっています。

イスラム革命の勝利記念週間の到来は、イスラム革命とそのさまざまな分野での業績を再び伝える貴重な機会です。政治、社会、文化、学問、経済の分野におけるこれらの業績は、評価に値するものであり、それを振り返ることで、1979年のイランの人々の運動の重要性をより明らかにすることができます。
はじめに触れておくべき重要な事実とは、イランのイスラム革命が文化的革命だということです。革命が形成されたのは、社会の文化的な変化や成長と、さまざまなグループ、特に社会の文化人や若者が、イスラムの価値に目を向けたことによります。また、イスラム革命の基本的な理想とは、模範的な社会の実現と、人間性を高めるイスラムの教えの適用でした。イスラム革命の創始者ホメイニー師は、「文化は国民性と独立の基礎となるもので、パフラヴィー王制の文化破壊は当時最大の問題であった。それを補修するのは、壊れたものを補うより難しい」としていました。
つまり、最も卓越したイスラム革命の崇高な目的のひとつは、社会の文化改革と、文化の成長と発展の下地作りだったということは疑いようがありません。現在、イスラム革命の勝利後の数年間において、この目標をどれほど実現できたのか、基本的にイスラム革命とそれによる体制はこの分野における期待にこたえることができたのか、という疑問が提示されています。
各民族のアイデンティティは、文化や文明と結びついており、国際舞台における国民の存在の力強い表明は、独立性、成熟、文化の豊かさによります。イランの国民的文化は、その存在の根源性と豊かさにもかかわらず、イスラム革命の勝利以前の半世紀、外国勢力への依存と、当時の政府の強い西洋志向と自信のなさにより、深刻な損害を受けていました。もし革命の勃発がそれを終わらせていなければ、イランの文化は、崩壊の危機に直面していたでしょう。
イスラム革命以前のイラン社会は、迷いと絶望の社会でした。イラン社会におけるこの状況は、ガージャール朝の王の無能さ、立憲革命における人々の失望、57年間のパフラヴィー朝時代における日々拡大する外国勢力によるイランの支配、これらによるものです。しかし、イラン国民はイスラム革命により、新たな生を獲得し、自信をもつことのない暗い時代を終わらせました。イスラム革命は、イランの若者の中に大きな精神的転換を生み出し、彼らを無知の眠りから覚まさせ、発展と成長の道に向かわせました。イスラム革命は、イスラム文化の中心性によって生まれ、社会に精神性を吹き込むことで、前進し、完成を求める動きを作り出しました。
イランのイスラム体制の努力、とりわけ文化面における40年近くの努力は、イスラムの価値観の実現を目的としていました。この目的は、発展計画における大規模な政策の枠内で実現され、宗教的機関や文化機関がこの業務を実施していました。イランは1991年からこれまで、連続的に5つの5ヵ年開発計画を実施しており、まもなく第6次の開発計画が開始される予定です。開発計画の実施は、イランのさまざまな分野に大きな影響を及ぼしてきました。
イランの文化と社会における重要な成果の一つは、社会から反宗教的な象徴が排除されたことです。公共の場からアルコール飲料が消えたこと、遊興場の消滅、低俗な音楽の著しい減少、賭博場の消滅、これらは、社会の場を改善し、人々の文化を向上させる中で取られた行動による成果なのです。

コーラン

 

非宗教的な不適切なものが排除され、それが人々、特に若者の文化から取り払われたことによって、崇高な文化を紹介し、人々の間により宗教的な文化を広めることは必須の義務となりました。このため、イスラムとコーランの教育、とりわけ人々を宗教に傾倒させ、宗教の教えを守らせることがイスラム革命後の社会文化の優先事項として提起されました。
イスラム教徒の天啓の書、コーランは、イスラム革命以後、再び参照、使用されるようになり、人々の生活のさまざまな場面に現れるようになりました。コーランを読誦、暗記するための勉強会の設置、コーランの朗読・暗唱大会の開催、コーランに関する話題を放送するラジオ局やテレビ局の開設は、イスラム革命の勝利の中で獲得された成果の一部です。
ラジオ・コーランは、1984年に開設されました。1999年に、このラジオ局は24時間放送として独立し、成長し始めました。ラジオ・コーランが追求する戦略の一つは、一般の視聴者に対する注目であり、これによって、このラジオ局のリスナーは増えています。ラジオ・コーランにおける番組制作の基本的原則とアプローチは、コーランの中心性ですが、これらの番組は、このラジオ局の重要な業務、つまりコーランの文化普及の枠内で制作番組を放送しようとしています。
ラジオだけでなく、イランではコーランの英知と文化を広めるテレビ局も立ち上げられています。2001年、コーランチャンネルが放送を開始し、現在、24時間の放送枠でさまざまな番組を放送しています。
コーラン学のさまざまな内容についての紹介、暗唱を中心とした包括的なコーラン教育、競技形式による魅力ある番組の制作、コーランの朗誦・暗唱大会の開催と放送、コーランや祈祷の朗誦の放送などは、このテレビ局の活動の一部です。
このように、イスラム革命以後、宗教やコーランに関する教育は、最も重要な方法として、一般社会における文化から、さまざまな文化の末節までにおいて、特別な形で大きな注目を集めています。

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