イラン、最高の観光目的地
悠久の歴史を誇るイランは。地理的、民族的、文化的、宗教的な多様性に恵まれています。
これらの見所を見学すれば、様々な関心を持つ全ての国のどの観光客もが満足感を覚え、イランへの旅行を楽しめると思われます。今夜は、この上ない観光地としてのイランの魅力の数々をご紹介することにいたしましょう。
世界経済フォーラムは、外国人観光客にとって最も経済的に旅行できる国として、3年連続でイランを選出しました。また、世界で最も安い費用で旅行できる国としてイランを挙げています。
世界経済フォーラムの報告では、イランより費用が高い旅行先としてエジプト、マレーシア、ロシア、トルコ、ギリシャ、スペイン、アメリカ、フランス、イタリアが挙げられています。なお、このランキングの下位10カ国、即ち最も費用のかかる旅行先のベストテンにはペルー、オーストラリア、デンマーク、セネガル、ノルウェー、アイスランド、バルバドス、イギリス、スイスがランクインしています。
このランキングの作成に当たっては、乗り物のチケット代や税金、燃料、宿泊施設の料金、サービス料、食品の価格などが考慮されました。イランはさらに、文化的な名所などの存在の点でも、42位のチェコ、43位のデンマーク、45位のハンガリー、46位のルーマニアといった一部のヨーロッパ諸国よりも上位に入っています。
マレーシアのニュースサイト・スターニュースは、世界の観光客に向かって、広大で美しい国であるイランへの旅行に関する否定的な宣伝に注目しないよう呼びかけました、また、「イランへの旅行は安全か?」と題した記事において、最近イランを訪問したある人物のエッセーを取り上げ、次のように報じています。
「イランをめぐる、西側諸国の出版物の否定的な内容の見出しや、メディアの喧騒などを一切忘れていただきたい。ご自身でイランを旅してみてほしい。そうすれば、イランの状況がメディアで報道されている内容とは完全に違っていることがお分かりいただけるはずである」
このエッセーの筆者は、イランの国内各地を周遊し、自らの体験した旅行について数多くを語ると共に、このサイトの閲覧者やそのほかのネットユーザーに対し、次のように述べています。「私が今回の旅行で訪れたのは、イランの観光名所のごく一部に過ぎず、次回以降にイランのそのほかの名所や景勝地を訪れる必要がある。私は、イランへ戻らなければならない」
また、フランスの新聞ル・フィガロも、「イランの驚くべき真実を見逃すな」という見出しをつけ、イランの古代遺跡などの美しい写真をサイト上に公開し、「イランへの旅は、忘れがたい経験の1つである」と報じています。この記事では、ある人物の投稿として次のように述
「イランへの旅は、驚くべき遺産や絶景を発見することであり、見る者は息を呑む。イランは、極めて魅力的な国であり、ツアー旅行客による弊害が出ていない。このため、イランへの旅行は独自の醍醐味を有していると言える」
国連世界観光機関の報告では、イランは観光分野で世界ランキングの上位10カ国に入っています。この国際機関によるランク付けは、国際的な観光における査定基準として、年に3回発表されています。このランキングでは、観光客の数や観光収入も評価の対象となり、イランはこのランキングにおいて、自然の景勝地の魅力の点で5位、歴史・文化遺産の魅力の点では10位に入っています。
経済面で多くの雇用を創出し、失業者を減らし、収入を増やすと言う点で、世界で最も多くの収益を生む産業は、石油産業と自動車製造業であり、これらについで観光業は第3位となっています。1件の雇用機会を創出する上で、観光業はそのほかの産業に比べて投資がはるかに少なくて済むのです。
各国の政府は、自国における雇用拡大を実現し、また国際的な収入としての観光収入を増やすため、経済、社会、文化面での利点を活用すべく、しのぎを削っています。
世界観光機関の統計によれば、世界の雇用機会の12件から15件に1件は観光業に関するものであり、観光客5人から10人につき、1件の雇用機会が創出されます、現在、世界ではおよそ2億6000万人が観光業やそれに関連した産業に従事しており、観光業による収入の合計は世界各国の国内総生産のおよそ9%を占めています。
観光業は多角的な産業であり、外貨収入の獲得、観光客を受け入れる国の全体的な収入の増加、投資の増加、雇用機会の創出、生産性の向上、手工芸品の販売と経済面での流通といった、国家のそのほかの部門にもプラス効果をもたらしうるものです。しかし、何よりも重要なことは、ある国に対する外国からの観光客の見方が変化することです。このため、観光業への注目は極めて重要であり、各国は自らのシェアを増やすために綿密な計画を実行しています。
世界的な観光業は2016年、平均的水準よりも大きな成長を記録しました。世界観光機関の最近の報告では、昨年の1月から4月までの数ヶ月間に国境を越えて旅行した人の数は5%以上増加したとされています。また、観光に関する統計やデータは、ほぼ全世界で好ましい傾向を示しており、観光業はまさに21世紀の産業と言うにふさわしいものです。現在、世界の多くの国において旅行者向けのインフラや通信手段が進歩していることから、観光業は以前よりもはるかに大きな規模で、しかもさらに容易に、利潤を生む段階に達しています。
観光業に関する複数の国際機関が発表した最新の統計によれば、2016年の観光客の総数は4300万人増加し、世界全体でおよそ12億人に達しています、もっとも、世界における観光客の数は毎年増加しており、交通手段や通信手段の拡大により、この数字が2030年までに18億人に達することは、決して想像に難くありません。さらに、世界で旅行先の優先が変化することにより、アジア太平洋地域やアフリカ、中東地域の発展途上国は、最も多くの観光客を受け入れることになると予想されます。
イランは、悠久の歴史に加えて、多様な気候風土や民族、文化、宗教を持つことから、外部からの観光客の好奇心をそそり、満足感を与え、好評を博すことが可能です、どのような目的であれ、イランにやってくる観光客は、自らの計画や趣向、目的に沿って、自分の希望する見所をイランで見出すことができるのです。
イランの自然環境には、延べ2800キロ以上に上る海岸線や、水の国境、そしてアルボルズ山脈やザグロス山脈といった高山地帯が存在することから、自然愛好家にとってまだ知られざる憩いの場や、未知なる物を発見するチャンスが秘められています。
イランにはさらに、自然の魅力に加えて21件のユネスコ世界遺産が存在しており、その内訳は文化遺産が21件、自然遺産が1件となっています。また、北部ダマーヴァンド山の山頂、階段状の家並みによる文化的景観を誇るマースーレ村、北西部のサバラーン山、アラスバーラーン自然保護区なども、ユネスコへの登録が提案されています。
現在、イランからは49件の物件がユネスコへの登録申請に出されていますが、文化遺産の専門家の見解では、イランにはユネスコに登録する資格のある建造物が2000件は存在すると見られています。