ノウルーズ、世界的な祝祭
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ノウルーズ、世界的な祝祭
ノウルーズは古代から残る最古の祝祭で、善、清らかさ、誠実、愛情の祝祭です。
この祝祭は3000年以上の歴史を有し、イランの文明・文化圏における包括的祝祭であり、歴史的にもこの地に住む人々の最も古い共通性のひとつと見なされています。
ノウルーズは地理的に中国から地中海までを網羅し、歴史があることから、様々な思想、理念、世界観が融合されてきました。現在、ノウルーズの祝祭は各地でそれぞれの形を形成していますが、イランという共通の根源を維持しています。今夜の番組ではノウルーズの世界的な側面についてお話しすることにいたしましょう。
ノウルーズ国際デー
北半球で春を迎えるのと同時に、ノウルーズの祝祭が幅広い地域で行われているということ、ノウルーズが古代から続く祝祭であること、世界の人々との友好を強調していることから、国連などはこの祝祭に注目を寄せるようになりました。このため2009年9月30日、ユネスコはノウルーズを無形文化遺産に登録しました。そしてイランと、アザルバイジャン、アフガニスタン、タジキスタン、トルコ、トルクメニスタン、カザフスタン、キルギスといったノウルーズ文化圏の努力を受け、2010年2月23日、国連総会で、平和文化の名の下、ノウルーズ国際デーの決議が採択されました。
決議により、3月21日は、イランを起源とするノウルーズ国際デーとして、国連の暦に登録されました。それに加えて、ノウルーズの文化・伝統の維持や発展に向けたノウルーズを尊重する国々の努力が歓迎されました。また、ノウルーズを広く知らせ、儀式を組織化することを他国に呼びかけることも、この決議の内容に含まれています。
国際社会にノウルーズの遺産を広く知らせるために、その歴史や伝統に関する研究を行うこともまた、この祝祭を執り行う国々の義務となっています。これに加えて、国連やユネスコなどの専門機関、基金、地域機関、NGOなども、ノウルーズの儀式への参加が呼びかけられました。文化や政治の大きな組織がこうした共通の精神的遺産を受け入れることは、イランの国としての文化の高い能力や可能性、またこの文化圏の人々の生活におけるこの日の高い地位を示しています。この祝祭は現在世界各地で数百万人の共通言語に変わっています。
ノウルーズ、世界平和の表れ
ノウルーズを尊重することは実際、国連の目的のひとつ、つまり国の文化、遺産、文化的多様性を尊重することで国際平和を強化することになります。ノウルーズは単なる暦上の祝祭ではなく、ノウルーズは様々な慣習と伝統により、毎年、数百万人に希望や平和、幸福をもたらす深い文化なのです。イランが様々な民族や文明の発祥地となってきた長い歴史の中で、ノウルーズはアジア、中央アジア、中東、コーカサス、バルカン、その他多くの地域に住む数百万人の共通の言語となっています。
今日、世界で3億人以上がノウルーズを祝っています。ノウルーズを尊重することは、人類の輝かしい文明の歴史や価値を尊重することであり、それは長い間、人間の価値を世代から世代へと伝えてきました。ノウルーズの祝祭は、各国の国民の心をつなげることができます。これが、ノウルーズがインド亜大陸から中央アジア、アフガニスタン、トルコ、イラク、エジプトまで広がっている所以です。これによりノウルーズは多国の国民の祝祭と言われています。ノウルーズ国際デーの設定により、毎年ノウルーズの世界的な祝祭が行われています。
国際ノウルーズ祭典
「国際ノウルーズ祭典」は、ノウルーズを祝う国々の首脳が集まり、この古代の祝祭に敬意を表す会議の名前です。この祭典はノウルーズに行われ、イラン、アフガニスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、トルコ、アゼルバイジャン、キルギス、カザフスタン、ウズベキスタン、パキスタンといったノウルーズを祝う国々が参加し、毎年これらの国のひとつが開催国となります。幸いにも現在ノウルーズは世界中で知られています。アメリカのホワイトハウスでのノウルーズのお正月飾りや各国での祝祭や集会の開催はこうした事実を物語っています。
現在、ノウルーズは国際的な祝祭に変わっており、中央アジアやバルカン半島、インド亜大陸、アフリカの国々の国民が、ノウルーズの文化や伝統の維持と普及と共に、この祝祭の価値を世界に伝えるためにより効果的で幅広い措置を講じる機会を生じさせています。
ノウルーズの特徴はその歴史の古さにあります。物事は世代から世代へと引き継がれ、もしその中で欠陥が存在すれば、次第に衰退し、廃れていくものです。しかし長い期間を経ても存続しているのであれば、それはすべての世代が時代の違いこそあれ、広大な地理や歴史の中で様々な信条を持ちながらもノウルーズのようなひとつの事柄で一致することを表しています。そしてそれは人間の心と結びついている特別な事柄となるべきものです。
ノウルーズの祝祭において、人間性は特別な地位を有しています。これは国際社会へのノウルーズの恩恵と言うことができ、各地域の文化に沿って実行されています。ノウルーズの伝統や慣習は通常、肯定的で有効な機能を有しています。年長者への敬意、友人や知人、親戚の訪問、家族、公正、愛情、善行の重視、贈り物、清らかさ、こういったものはノウルーズの慣習や伝統の一部であり、長い間その魅力と新鮮さを維持しています。
ノウルーズ、人間と自然の歩み
ノウルーズの最大の特徴は、大地が息を吹き返す季節に訪れることにあります。これは春の初日に行われるノウルーズの祝祭と世界で冬に行われる西暦の新年の祝祭の大きな違いです。自然と一致した生活や文化の普及や推進は、ノウルーズの別の側面であり、すべての人類社会にとって望ましい事柄です。この関係は新年の開始から始まり、13日目の自然の中を散策する日まで続きます。
自然との関係の傍らで、人間同士の関係も築かれます。ノウルーズの休暇中には、人間的な祝祭が行われ、すべての人に、互いに関係をつなぎ、互いを訪問し、相互理解や交流を深めるよう呼びかけられています。
ノウルーズ、人道的で友好的な祝祭
イランのノウルーズは興味深い前段階を有しています。例えば、この社会的な協力の中で、この世を去った人も忘れ去れることはなく、年の最後の木曜と金曜にはお墓参りに行き、彼らの思い出を蘇らせます。また社会的弱者に対しても注目が寄せられ、新年の前に、彼らへの支援が行われ、貧しい人も祝祭を迎えることができるようにします。実際ノウルーズの祝祭は、一種の社会的協力、社会的愛情の復活、社会的価値への支持の祝祭なのです。
この人間的な側面が、自然の復活の側面を伴うとき、世界のすべての人々が共有する特別な価値感が見出されます。ノウルーズの祝祭は全世界の大地が復活する自然の日として祝われているのです。ノウルーズのダイナミズムを継続させているものは、それと慣習や信条、文化との一致や結びつき、調和です。ノウルーズの大きな特徴とは、国境や地域を越えて、あらゆる場所で受け入れられているということです。これこそが最初のグローバリズムの表れなのです。
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