イラン暦1405年(西暦2026-27年)の年頭に当たっての新最高指導者の新春メッセージ;「1405年は『国民の団結と国家安全保障の下での抵抗経済の年』」
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イランイスラム革命最高指導者モジュタバー・ハーメネイー師がイラン暦の新年・1405年の年頭に当たってのメッセージにおいて、今年を「国民の団結と国家安全保障の下での抵抗経済の年」と定めました。
(last modified 2026-03-26T10:12:19+00:00 )
3月 21, 2026 13:37 Asia/Tokyo
  • イラン新最高指導者モジタバー師がイランの春の新年ノウルーズに際しメッセージ
    イラン新最高指導者モジタバー師がイランの春の新年ノウルーズに際しメッセージ

イランイスラム革命最高指導者モジュタバー・ハーメネイー師がイラン暦の新年・1405年の年頭に当たってのメッセージにおいて、今年を「国民の団結と国家安全保障の下での抵抗経済の年」と定めました。

セイイェド・モジュタバー・ホセイニー・ハーメネイー師は、イラン暦1405年を迎えるにあたり、メッセージの中で複数の点について言及しました。そのメッセージの全文は以下の通りです;

慈悲深く、慈愛深き神の御名において。
心と目を操る御方よ、昼と夜を司る御方よ、年月と状況を変えられる御方よ、我らの状況を最良の状況へと変えさせ給え

本年は、精神性の春と自然の春、すなわちイスラムの断食明けの祝祭イード・アル=フィトルとイラン文化圏の古代の春の新年・ノウルーズが重なる形となった。この二つの宗教的かつ国民的な祝日に際し、国民一人ひとりに祝意を申し述べる。特に、世界中のイスラム教徒諸氏に対し、断食明けへの祝意を示す次第である。また、イスラムの戦士諸君の目覚ましい勝利を祝福するとともに、イラン暦の昨年に当たる2025年の第2次強制戦争、2026年1月のクーデター、第3次強制戦争で命を落とされた高位の殉教者諸氏、治安部隊や国境警備隊の殉教者諸兄そして無名の殉教兵士のご家族とご遺族の皆様に、心から哀悼の意を表する次第である。

イラン太陽暦1405年の年頭にあたり、以下にいくつかの請願を述べておきたい。

ず、昨年の重要な出来事を簡単に振り返ってみたい。昨年、我々の親愛なる国民は軍事・安全保障上の重大な3つの戦争を経験した。

最初の戦争は2025年6月の12日間戦争であり、この時は米国の特別な支援を受けたシオニストという敵が協議の最中でありながら卑劣な攻撃に先走り、国内の優秀な指揮官や著名な科学者数名を殉教に至らしめ、その後、約1000人もの同胞を殺め殉教に至らせた。敵は重大な誤算により、せいぜい1、2日後にはこれらの人々が現イスラム体制を転覆させるだろうと目論んでいた。しかし、国民の賢明さとイスラム戦士諸君の比類なき勇気および多くの自己献身により、敵にはすぐに無力感と絶望の兆候が現れ、結局彼らが仲介と紛争放棄の試みによって、命からがら破滅の淵から救われた形となった。

2次戦争とは2025年12月から2026年1月にかけて発生したクーデターであり、米国とシオニスト政権イスラエルは、イラン国民が経済面での問題を理由に敵の要求に従うだろうと信じ、傭兵を使って数々の惨事を引き起こした。

そして、敵は前回の戦争よりも多くの愛する同胞を殉教に至らしめ、甚大な被害を引き起こした。そして第3次戦争とは、我々が現在まさにその渦中にある戦争である。その戦争の初日、我々は涙と悲嘆にくれ打ちひしがれた心情の中、慈悲深い我らが国民の父かつ偉大で尊敬すべき指導者たる、先代イスラム革命最高指導者アリー・ハーメネイー師が神の慈悲の影の下に、正義の光の傍ら、そして正義の人や殉教者の列に加わるべく、彼のために用意された場所へと向かう殉教者の隊列を率いて天上の旅路に向かうのを見届けた形となった。

また、その日から我々はこの戦争の他の殉教者諸君、すなわち南部ホルモズガーン州ミーナーブ郡のシャジャレ・タイイェベ女子小学校の女子児童諸君、駆逐艦デナーと共に散った勇敢なる抑圧されたスター諸君、イスラム革命防衛隊、政府軍、警察隊司令部、民兵組織バスィージの殉教した司令官や戦士諸兄、無名兵士諸君、勇敢な国境警備隊員諸氏、そして光の隊商となって我々の前を通り過ぎていった老若男女の国民諸君を順々に、深い悲しみとともに見送ることとなった。

の戦争は、敵が自己都合で起こった大規模な民衆運動に失望したことにより、そして我が国の現政権の指導者や有力な軍人複数名を殉教させれば、親愛なる国民諸君を恐怖と絶望に陥れ、戦場から撤退させ、それによってイランを支配し、その後分割できるなどという幻想を抱いて挑んだものである。

しかし、ラマザーン月というこの聖なる断食月に、諸君は断食及び、神の道における聖なる戦いを組み合わせ、国土と同面積にも及び広大な防衛線に加え、広場や住宅地、モスクと同数に上る多数の強固な要塞を築き、敵に途方もない打撃を与えた。その結果、敵は矛盾した文言や意味不明な言葉を口走るようになったが、それは彼ら自身の認識の欠如と知覚力の弱さの表れに他ならなかった。

我が国民諸君は去る1月12日のクーデターを鎮圧した上、去る2月11日のイスラム革命記念日には再び、世界的な覇権主義者に対する自らの反対姿勢と不屈の精神を示して見せた。さらには、ラマザーン月の最終金曜日かつパレスチナ人との連帯を示す国際デーに当たる去る3月13日には、諸君はミサイルや無人機、魚雷といった軍事的な行動だけを扱っているのではないことを、打撃により敵に思い知らせた。イランの最前線は、狭量で卑劣な敵の考え方よりもはるかに大きいものである。

私はこの偉大な英雄伝を創出なされた国民諸君一人ひとりに対し、謝意を申し述べる。また、この儀式という形式ばったものではなく、国民の中に溶け込んでくれた勇敢で誠実、そして国民に慕われる大統領をはじめとする関係者諸氏への感謝の念に堪えない。そもそもこのような取り組み、そしてその姿勢自体が非常に称賛に値し、国民と統治者との結束をさらに強固なものにする。今や、宗教、思想、文化、政治的背景の違いを超えて、同胞諸兄の間に生まれた不思議な一体感のおかげで、敵の側に亀裂が生じている。我々はこれを全能の神からの特別な恩寵と捉え、言葉、心、そして行動で感謝の念を示す必要がある。恵みに感謝するたびに、その恵みの根は感謝の度合いに応じてより強く、さらなる高みへと増し、感謝する者にはより多くの恵みが授けられる、というのは不変の真理の1つである。現在、実践として感謝の念を示すべく求められているのは、この偉大な恵みを全能の神からの慈悲と捉え、それを最大限に活用することに他ならない。そうすれば、この結束は確実に強固なものとなり、敵は引き下がり弱体化するであろう。以上が、イラン暦の昨年・1404年の重要な出来事の概説である。

しかし、1405年を迎えようとしている今、我々はいくつかの事柄に直面している。その一つは、愛する客人たるイスラム太陰暦1447年の聖なるラマザーン月との永遠の別れである。この月、諸君は心を天に向け、慈悲深い神に祈りを捧げ、神は慈悲深いまなざしを諸君に注がれた。諸君は勝利、幸福、そしてあらゆる祝福を求めて、我らの主に祈りを捧げた。そして、現体制とこの国民に常に示されてきた配慮の記録からすれば必ずや、神の御心あらば、国民諸兄はご自身の心からの願いと同等もしくは、それ以上のものを受け取ることになるであろう。人類の英知がより増大すればするほど、より苦い悲痛なものとなるであろうこの別れと同時に、我々はイスラム暦の新しい月・シャッワール月の新月と満月を温かく迎え、畏敬の念と希望を抱きながら、祝福され崇高なる御方の祝祭を待ち望んでいる。その後、親愛なる国民と「世界ゴッツの日」への昼夜を問わぬ諸君の責任を持っての大々的な参加および、それが生み出した壮大な英雄伝により、全能の神が我々と諸君が慣れ親しんできた寛大さ、寛容さ、赦し、そして普遍的な慈悲を降り注ぐことのみを願う次第である。そして特に、救世主たるシーア派12代目イマーム・マハディの普遍的な再臨という、普遍的な救いと開放の吉報によって、世界中の人々にあらゆる種類の祝福が降り注がれ、神が祝福されたその御心を喜びで満たしてくださるよう切に願ってやまない。

我々が迎えるもう1つの重要な行事はイラン文化圏の古式ゆかしい春の祝祭ノウルーズである。この祝祭は、自然界における再生、新鮮さ、そして生命という贈り物をもたらし、喜びと祝賀にまさにふさわしいものである。

一般市民にとって今年は、殉教した先代最高指導者をはじめとする高位の殉教者諸氏がもはや存命でない初めての年となる。特に、殉教者の家族や遺族は、愛する人を失った悲しみに暮れている。同時に、私自身も身近に多くの殉教者を持つ一市民として、喪服を身にまといながらも、すべての殉教者諸氏への哀悼の念と深い悲しみに胸を打たれている次第である。

しかし同時に、この時期にわが国民の中でも新婚の夫婦が幸せの新居に向かうことを大変喜ばしく感じている。神のご加護あらば、この戦争で殉教した先代指導者や他の尊い殉教者諸氏の祈りが、愛する人々の歩みを導いてくれるであろう。国民諸兄におかれては、殉教者の遺族に敬意を払い、その様子を気遣い、この時期に通常通りの訪問や弔問をされるよう推奨する。また、必要に応じて調整を行い、可能なら各地域の住民が地元の殉教者を偲ぶことから年始回りを始めることも可能であろう。もちろん、尊い政府が我らの愛する先代指導者の殉教という悲報のために定めた服喪期間はそのまま維持され、それを遵守し守ることは、現在の体制と国の偉大さの一面であると考えられる。

これらの言葉の後には、他にも短い嘆願を続ける。

まず、広場や地域、モスクでの活動に加え、近年、社会的な役割の増大に特別にご尽力されている諸兄に対し心から謝辞を申し述べる。これには、公私を問わず、一部の生産部門やサービス業、そして特に、職務上義務ではないながらも人々に無償で有益なサービスを提供している方々が含まれる。有難いことに、そのような人々の存在は決して少なくない。次に、敵の手段の一つがメディア工作であり、近年では、市民個々人の心と精神を標的にして国民の団結、ひいては国家の安全保障の弱体化を狙っていることに触れておく。我々の怠慢によるこの邪悪な意図の実現を避けるべく、細心の注意を払う必要がある。したがって、知的、政治的、文化的な違いがあろうとも、我が国の国内メディアに対し、弱点をつつかないよう忠告する。さもなければ、敵がその目的を達成する隙が生まれることになる。第3に、敵にとっての一縷の望みは、長年にわたって形成されてきた経済的・経営的な弱点につけ込むことである。殉教した先代最高指導者は様々な年において、経済をその年の主要な焦点とスローガンに据えていた。この謙虚な人物の見解では、敵が仕掛けた経済戦争に対抗する焦点とは人々の生活維持、生活と福祉のインフラの改善、一般大衆のための富の創出であり、これらは一種の防御であることに加えて、大きな前進とさえ捉える必要があるとされていた。私への恩恵の1つは、様々な社会階層の親愛なる人々の言葉を聞く機会に恵まれたことである。

例えばある時期、私は見知らぬグループと一緒に、私の要請で用意されたタクシーでテヘランの街を移動し、諸君の話を傾聴した。そして、この種のサンプリングは、多くの調査よりも優れていると考えたのである。私の認識は多くの場合、国民諸氏の言葉と一致していた。諸君の話の内容は多くの場合、経済や経営面に関する様々な批判という形で表現されていた。その間、私は国民諸氏から多くのことを学び、今もなお新たな学びを求めている。例えば、ラマザーン月19日(コーランが下されたとされる聖なるガドルの夜)の前後数日間、現場に居合わせた様々な人々から、私は多くのことを学んだ。私は、この恵みがこれからも続くことを願っている。

これらの学び、聴聞、その他の長さを踏まえ、可能な限り包括的で、実行可能かつ専門的に策定された修正・改善計画を策定する努力がなされてきた。神に感謝すべきこととして、これらは許容できる範囲で実現し、神の御心あらば、間もなく政府高官らが国民全員の協力を得て実行に移す準備が整うであろう。そしてこの段落の最後に、偉大なる殉教者となった先代指導者に敬意を表するとともに、今年の標語を「国民のと国家安全保障の下での抵抗経済」と宣言する。

第4の点として、そして最後に、私が最初の声明で述べた、近隣諸国との関係に関する現政権の見解と政策は、深刻かつ現実的な問題であることを申し述べておく。近隣という要素に加え、我々は他の精神的な要素も認識している。それは主にイスラム教への共通の信仰であり、また、一部の国々には美しい景観や聖地が存在し、さらに他の国々には多くのイラン人が居住・就労している。さらに他の国々には共通の民族性、共通の言語、あるいは特に覇権主義勢力に対する共通の戦略的利益が存在し、それぞれが単独でも善隣関係を強化できる状態にある。我々は、アジアの隣国を非常に身近な存在と捉えている。私は昔からパキスタンを、殉教した先代最高指導者が特別に愛着のあった存在と見なしていた。例えば、同国の同胞の命を脅かした壊滅的な洪水に対し、彼が祈りの説教の中でこの上なく涙にむせんだことが挙げられる。そして、様々な理由から、私も常に同じ考えを持ち、様々な会合でそれを躊躇いなく表明した。ここで私は神のために、そしてイスラム共同体の分裂を防ぐべく、同胞国であるアフガニスタンとパキスタンが互いに良好な関係を築くよう要請したい。そして、私自身も必要な措置を講じる用意があることを表明する。

また、トルコとオマーン(いずれも我々と良好な関係にある国)で発生した、これらの国の一部地域に対する攻撃は、イランの軍隊や抵抗戦線の勢力によって行われたものではないことを指摘しておきたい。これは、シオニストという敵が我が国とその近隣諸国との仲を裂くべく用いている偽旗作戦であり、他の国々でも同様のことが起こりえる。この部分に関連するその他の内容については、既に述べたとおりである。

我らの救世主の祈りによって、そして全知全能の神が救世主の再臨を早めてくださるように、本年がまた崇高なる神の恩寵によって、我が国とすべてのイスラム圏近隣諸国、特に抵抗戦線の構成員にとって、勝利とあらゆる種類の物質的・精神的な機会に満ちた良き年となり、イスラムと人類の敵にとってはさほど良からぬ年となることを願う次第である。

「そして我々は、この地で虐げられていた人々に恵みを与え、彼らを指導者、後継者とし、彼らを確立させ、エジプトの暴君ファラオとそれに仕えた高官ハマン及びその兵士らに、彼らが恐れていたものを彼らを通して示そうとした」

「至高にして偉大なる神は真実を語られた。そして、その尊き使徒も真実を語られた。我々はその証人である」

諸兄に神の平安、慈悲、そして祝福があるよう願ってやまない

セイイェド・モジュタバー・ホセイニー・ハーメネイー

2026年3月20日(イラン暦1404年エスファンド月29日)

 

 


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