アメリカ国務省によるイランでの人権侵害の主張(4)
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アメリカ政府の外交政策は、人類に対する犯罪に溢れています。しかし、アメリカ国務省は、毎年、他国の人権問題を調査し、それに関する報告を発表しています。
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
6月 01, 2016 16:22 Asia/Tokyo
  • アメリカ国務省によるイランでの人権侵害の主張(4)

アメリカ政府の外交政策は、人類に対する犯罪に溢れています。しかし、アメリカ国務省は、毎年、他国の人権問題を調査し、それに関する報告を発表しています。

アメリカは、これまで、人類に対する数々の戦争犯罪に加担してきました。その事実は、1980年代のイラン・イラク戦争へのアメリカの直接的、間接的な関与、イラクの独裁者サッダームフセインへの化学兵器の供与、ハラブジャやサルダシュトでのイラクの化学兵器使用に対するアメリカの黙認の中に見ることができます。

 

アメリカとその同盟国は、何年も前から、人権擁護などの主張を隠れ蓑にし、自分たちの理不尽な要求を世界に押し付けようとしています。彼らは人権擁護を主張し、他国への軍事介入、女性や子供に対する戦争犯罪を、このような主張によって正当化しています。

 

アメリカとその同盟国の主張する人権は、第一級から第三級の市民に分割されます。西側は、アジア、アフリカ、中南米諸国の人間の命を軽視し、欧米の人間の命を重視しています。実際、彼らにとって、欧米諸国の安全は重要ですが、それ以外の人々の安全は重要ではありません。西側の見解では、テロや拷問は、もしアメリカやシオニスト政権イスラエル、その関係者によって行われるものであれば許可され、完全に黙認されます。

 

実際、このような愚かな考え方に基づき、アメリカは、イランイラク戦争の間中、サッダームフセイン政権に支援を行い、サッダームフセイン政権はこれによって、イランの各都市に対して化学兵器を使用するという恐ろしい犯罪の機会を得ました。この攻撃では、10万人以上が殉教したり、被害を蒙ったりしました。そして今なお、その後遺症に苦しむ人々がいます。

 

サルダシュトに化学爆弾が投下される前、化学兵器は、第一次世界大戦、および、ベトナム戦争で使用されただけでした。ベトナム戦争では、8000万リットルの枯葉剤が使用されました。この悲劇から数年後に発表された資料によれば、サッダームフセイン政権の化学・生物兵器の入手には、欧米の企業が直接関与していました。この資料では、ドイツ、オランダ、フランス、ベルギー、ロシア、アメリカの数十の企業が、イラクへの化学物質やその使用技術の供与に関与したとされています。このような支援は、人権への明らかな違反とは見なされないのでしょうか?

 

安全保障問題の専門家で、退役軍人のゴードンダフ氏は、少し前、大量破壊兵器との戦いの日に際して行ったインタビューの中で、アメリカは、イランに対する化学兵器の使用において、イラクのサッダームフセインとその軍の犯罪の共犯者だったとしました。ゴードンダフ氏は、「8年に及んだイランとイラクの戦争で、サッダームフセイン政権は、イラン国民に対して何度も化学兵器を使用したが、西側は、全世界がイランに押し付けた戦争での自分たちの役割を明らかにすることはなかった」と述べています。

 

ベトナム戦争に従軍したゴードンダフ氏は、2003年のアメリカによるイラク侵攻の目的に触れ、「イラクの大量破壊兵器の撲滅を口実にした、この国でのアメリカの犯罪のひとつは、劣化ウラン弾の使用だった。この兵器の影響は、少しずつ人々の間に現れる。非常に高い破壊力を持つ化学兵器は、後世に渡ってその影響を残す」と述べました。

 

ゴードンダフ氏は、次のように語っています。「アメリカ政府は、常に、人道的な政府を自称しながら、一方で、他国を攻撃し、それらの国に自由を民主主義をもたらしたいと主張している。この中で、アメリカが、ジョージア、ブルガリア、カザフスタン、ウクライナで、化学兵器の製造施設を管理していることを示す証拠が存在する。これらの施設は、農業・医療研究施設という名目で活動している。その実態が暴かれた後は、別の場所に移動し、それまでの活動を継続する」

 

 

世界の大国によれば、大量破壊兵器の保有は、軍事的な優位性を保証する兵器として、先進国の指標となっています。しかし、これらの兵器を使用すれば、一瞬にして、罪のない多くの人が死に追いやられます。それは人道的、道徳的な観点から、許されない罪であり、明らかな人権侵害にあたります。核兵器廃絶についても、このような考え方が根強く存在します。1950年代に平和のための核の利用を提唱したアメリカは、21世紀の現在、最も多くの核弾頭を保有しています。

 

様々な統計によれば、現在、世界の9カ国が、およそ1万6000個の核兵器を保有しており、そのうちの90%をアメリカとロシアが締めています。1800発の核兵器が発射準備段階にあり、そのうちのほとんどは、広島や長崎に投下された原爆をはるかに上回る威力を有しています。

 

アメリカのオバマ大統領は、2009年、核兵器のない世界に向けた努力を約束し、核兵器不拡散に向けた世界的な動きを盛り上げました。しかし、任期満了が近づいた現在、この世界の夢は実現されておらず、アメリカは依然として核兵器の改良を続けています。アメリカは、戦略的な核兵器の性能向上と入れ替えに関する25カ年計画を実施しようとしています。

 

アメリカの人類に反対するこのような思想は、昔から見られてきたものです。様々な報告は、1940年から90年の間、アメリカの兵士や他国の傭兵たちが、実験室のハムスターのように利用されてきたことを示しています。こうした実験の中で、彼らは放射能によって被爆し、核爆発の中、パイロットと共に、きのこ雲の中を通過することを余儀なくされます。また、生物・化学兵器の実験、あるいは放射能に関する実験に利用されます。アメリカとNATO北大西洋条約機構は、バルカン戦争やアフガニスタン、イラク、リビアへの攻撃の中で、劣化ウランを含む禁止兵器を使用しました。

 

西側は、20世紀、人権擁護や民主主義を主張しながら、世界の秩序に関する地図を描きました。しかし、実際、アメリカとNATOの軍事力が9.11同時多発テロ後、世界の人々、特にイラク、アフガニスタン、リビアなどの地域諸国の人々にもたらしたものは、テロ、戦争、分裂、情勢不安でした。このことは、西側の主張するスローガンや価値観の衰退を示しています。

 

オバマ大統領も、それまでの大統領と同じように、世界におけるアメリカの特別な地位に触れ、武力の行使を正当化しています。オバマ大統領も、アメリカの価値観として、自由の遵守といった主張を行っています。しかし、もはや現在のアメリカの例外的な特徴に価値はなく、これは、西側の思想が、表面的には、自由、民主主義、人権、各国の国民の擁護といった魅力的なスローガンと価値のある主張に基づき、西側の文明の色合いを帯びたものに見えますが、実際は表面的なもので、中身のないことが分かります。それはアメリカをはじめとする西側の優位性を他国に吹き込むための単なる手段だと考えることができ、その目的は、イランの最高指導者の言葉を借りれば、地域に長期に渡って影響力を及ぼし、失った面目を取り戻すことにあるのです。

 

アメリカは、生物・化学兵器の製造に関する極秘の研究に、数十億ドルを費やしています。この活動は、1980年代に南アフリカで行われていた、遺伝子操作による民族特化生物化学兵器に関する活動によく似たものとなっています。次回のこの番組では、この問題についてお話しする予定です。