礼拝(音声)
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礼拝は、多くの精神的な効果があることから、イスラムで強く推奨されています。礼拝を1日に5回、行うことは、精神を穏やかにするための最良の計画、訓練です。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
6月 29, 2016 19:27 Asia/Tokyo

礼拝は、多くの精神的な効果があることから、イスラムで強く推奨されています。礼拝を1日に5回、行うことは、精神を穏やかにするための最良の計画、訓練です。

物質的な生活やさまざまな問題に追われ、人間は、多くの不安やストレスを抱えています。このような状況の中では、誰もが、不安のない安全な環境におかれたいと考えるでしょう。それを実現するために、人はそれぞれ、何かに避難所を求めます。読書や音楽鑑賞などは、その問題を一時的に解消する方法ですが、その効果はずっと続くものではありません。イスラムは、そのような不安やストレスから逃れるための解決策を提示しています。それを実行すれば、常に安心が得られます。その解決法とは、礼拝によって神とつながりを持つことです。

 

コーランには、次のようにあります。

「覚えておきなさい、神の名を唱えることによって、人々の心は安らぎを得る」

真の礼拝では、神の名が何度も唱えられます。それによって、心の安らぎが得られます。そのため、礼拝は、人間の精神的な健康に大きな役割を果たしています。

 

聖典コーランは、礼拝は人間を、醜い行いから遠ざけ、罪を犯すきっかけを減らすとしています。宗教の思想家たちは、礼拝は、信仰や意志を強化し、欲望に抗う上での確かな支えだとしています。礼拝の際には、表面的な清潔さや健康が重視されます。礼拝を行う人間は、清潔さや衛生を保つことを義務と考えています。体を清める際には歯を磨き、よい香りを身につけます。そのため、礼拝は、手足を洗う、清潔な服をまとうなどの作法により、人間によい性質を身につけさせます。礼拝が行われる場所では、礼拝者の着ているものだけでなく、体を清める際の水も、不当に奪われたものであってはなりません。そのため、真の礼拝者は、他人の権利を守ることを自分の義務としています。

 

真の礼拝者と、そうでない人々の行動には、多くの違いがあります。礼拝者は、精神的なバランスを保ち、ほとんど罪を犯しません。このことから、礼拝は、重要な宗教的行為として、人間の向上や成長に重要な役割を担っているのです。

 

 

イスラムの国を旅した際、あるいはテレビなどで、整列した集団礼拝の様子を見たことがあるでしょう。イスラムでは、毎日の義務とされる礼拝は、可能な限り、集団で行うことが勧められています。この集団礼拝、あるいは、毎週金曜に集団で行われる金曜礼拝は、イスラムの社会的なシンボルです。この行為は、礼拝者を孤立から社会の中へと導くものです。

 

精神的、教育的、社会的な影響の他にも、礼拝には多くの効果があります。例えば、最近、礼拝の医学的な効果に関する研究が行われ、新たな結果が得られました。例えば、礼拝の際に立ったり座ったりを繰り返すことは、血の巡りをよくします。また礼拝は、消化機能を高め、食欲を増進します。現代の医学でも、神との語らいが、血圧の上昇を防ぎ、そのバランスを保つのに効果的な役割を果たすことが分かっています。

 

とはいえ、こうした礼拝の効果は、副次的なものです。イスラム教徒が礼拝などの宗教行為を行う真の目的は、創造主である神とつながりを持ち、神に近づこうとすることにあります。

 

ヨーロッパ出身のマリ・ジュワンニさんは、最近、イスラム教徒になり、ファーティマというイスラム名に変えました。彼女はしばらく前に大きな迷いに陥りました。友達と一緒にコーランを読み、その啓示が魅力に溢れ、他いはない人生の解釈を提示していることを悟りました。彼女は、礼拝に関する経験について次のように語っています。「たくさんの本を読んで勉強した後、ある明らかな点にたどり着きました。その夜、イスラム教徒の友人の家に遊びに行って、その精神性に溢れた雰囲気に魅了されました。コーランの響きと礼拝の時刻を告げる声を聞き、礼拝者の列を目にしたとき、私は衝撃を受けました。新たな世界に入ったかのようでした。全身に心地よさを感じ、真の美しさへと向かう扉が開かれたかのようでした。そのとき、私は自由に心の叫びに従い、自分でも驚いたことに、礼拝者の列に立っていました。何を言っているのか分かりませんでしたが、私の魂は、かごから解放された鳥のように飛び立っていくかのようでした」

 

 

宗教は、科学と密接な関係を持っています。新たな科学的な研究により、イスラムの断食は、さまざまな点から、体の健康に効果的であることが分かっています。研究者らは、多くの病気の原因は、食べすぎにあるとしています。断食は、体の中で吸収されていない余分な物質を燃やし、体の中を掃除します。イスラムの預言者ムハンマドは、食べすぎを避けるよう強調し、「胃はあらゆる痛みの源であり、食べすぎを避けることは、最良の薬である」と語っています。

 

一方で、断食は、消化器官を休め、その様々な部分を調整するのに効果的です。シーラーズ医科大学のエジュラーイー博士は、断食によって、消化器官の機能障害、血圧の上昇、血糖値や血中コレステロールの増加といった病気を改善することができるとしています。エジュラーイー博士は、「断食を通して、余分な脂肪や有害な物質が分解され、そのマイナスの影響を防ぐことができる」と語っています。断食は、太りすぎの防止になり、多くの病気を予防します。実際、断食によって、毎日摂取するエネルギーが減少し、体に害が及ばないだけでなく、余分な物質が分解されるため、体の細胞が若返ります。

 

近年、人間の健康に断食が重要な役割を及ぼすことが分かっています。そのため、西側諸国、特にアメリカやイギリスでは、断食によって病気を治すクリニックが設置されています。ドイツの医師は、医学会で、「ドイツにクリニックを開設してから50年の間に、5万人の患者が、断食によって病気を治した」と語っています。アメリカの医師も、次のように語っています。「病気の人は一年の間で一定の期間、食事を取らないようにすべきだ。なぜなら、食物が体に与えられ続けることで、細菌が繁殖するからだ。だが食事をしなければ、細菌が栄養を取り込めなくなり、弱くなる。イスラムで義務とされる断食は、体の健康を保証するものだ」

この医師は、現代のさまざまな病気の蔓延に注目し、次のように語っています。「病気が増えているが、貧しい人も、富める人も、誰でも行える効果的な治療法を教えたい。それは、預言者ムハンマドがアラブで説いた断食である」