2月 09, 2017 21:04 Asia/Tokyo
  • 26年ぶりの祖国

先週の土曜日のことです。ラジオ日本語を訪ねてみえたお客様に、急遽インタビューさせていただくことになりました。

事前の打合せもそこそこにその方とスタジオ入りし、一本のマイクをはさんでインタビューが始まりました。その方が、明日の金曜広場に登場して下さるダリウーシュ・マフィーさんです。マフィーさんは、日本に26年の滞在経験をお持ちで、半年ほど前にイランに戻られたばかり。その間お里帰りは一度もしなかったそうです。日本社会に溶け込むために、仕事一筋で頑張ってこられた年月、そしてイランでご本人の帰りをずっと待ち詫びていらしたであろうご家族のお気持ち、そうしたことを想像しただけで胸に迫るものがあります。インタビューを終えてから、「あぁ、これをお伺いすれば良かった、あれもお伺いしそびれてしまった」と準備不足を嘆いたわけですが、マフィーさんご本人はインタビューの間中、ずっと笑顔で受け答えをして下さいました。マフィーさんのイランでの新生活が喜びに満ちたものでありますよう、心からお祈りしています。

2017年2月9日   福本節子