2月 14, 2017 16:59 Asia/Tokyo

今週の金曜広場もお聞きください。

(山口)さて、イランではイスラム革命記念週間も終わり一段落というところですが、これからは春の新年・ノウルーズに向けての準備で、再び慌しくなりそうですね。鈴木さんのところではもうノウルーズに向けた準備は何か始めていますか?私は去年、色々なものを処分して一応モノの数はだいぶ減らしました。でも、私は作業のスピードが遅いので掃除などは早く始めなければと思っているのですが。

(鈴木)そうですね、ノウルーズ、お正月が来ると言うのは幾つに成ってもどこにいてもうれしいものですね。ノウルーズというと、我が家のように主人が定年退職者の家庭でも、ノウルーズのお休みにどこに行こうかしら、誰に会いに行こうかしらと、何かゆっくり出来て何か出来そうな、と言う期待感でいっぱいになります。ところで我が家の正月休みは、イラン北部ギーラン州 のスィガルートと言う生気のエネルギーの多出地といわれているところを訪れたいと思っています。大掃除のほうは未だ引越しの予定がはっきりしていないので今年はそこそこに出来ればよいかと思っています。 ただし街中では年末のセールなども始まっていますし、機会があるごとに正月用の飾りやプレゼント、新しい服などの準備などはしています。そういえば先週ペルシャンカーペットを車に積み込んでいるクリーニング屋を見かけました。家を揺るがすほどの大掃除、“ハネ・テカニー”といわれるイランの伝統行事は今年も健在のようですね。

(山口)私も殆ど毎日ラジオの仕事がありますし、それ以外の日常の雑事に追われて掃除のためのまとまった時間が中々とれないので、細切れ時間を見つけて少しずつ進めていくつもりです。

●リスナーより

「日本では、本格的な冬を迎え、大雪に見舞われる地方もあり、首都圏でも底冷えする日々が続いています。この時期には、マフラーの着用や体に貼るカイロを使用して防寒対策をします。テヘランも氷点下を記録する寒い日が続いているようですが、日本で使われている体に貼るカイロのようなものは、イランにはあるのでしょうか」

●ラジオより

(山口)K・Oさんからは、素敵なお写真つきのお年賀状も別途にお送りいただきました。本当に有難うございます。実は私は、先日テヘランの西におよそ150キロ離れたガズヴィーン州に行ってきたのですが、そこでは積雪が50センチ近くにもなっていて、気温は氷点下10℃、最高気温が零度という寒さでした。帰りは吹雪や地吹雪の中、やっとの思いでテヘランに到着しました。私の行ってきたその地域はテヘランよりもかなり寒いものの、日本でいうカイロのようなものを使用している様子は見られませんでした。そもそも、イランでカイロを見たことはありますか?

(鈴木)そうですね、いずれにしても外出の際に使えるようなカイロはみたことありませんね。薬局に行けば何か見つかるかもしれませんが。 暦の上では先週すでに立春を迎えているわけですが、テヘランではその週はよく雪が降りましたね。毎朝、カーテンを開けるたびに驚かされました。 さてカイロですがイランには身体に貼るというのはないですよね。 これは化学反応による発熱を利用するものでしょうか。(そういえば、日本にいる娘が主人に目の疲れに好いからと、アイ・マスクを送ってくれましたがこれもその一種でしょうか。) 去年の今頃も金曜広場で、ここ2、3年は特に寒く家の中でソックスをはき始めた、そして去年は毛糸のソックスをはいていると話しましたが、今年は、実はカイロを使い始めましたよ。 だいぶ前にイラン人の友人からいただいたものです。一つは乾燥させたローズマリーを布袋に入れたもので電子レンジで暖めて使います。もう一つはイラン北東部にあるオルミエ湖で取れた塩です。 これは鍋で暖めてから袋に入れて使います。 ローズマリーの方は香りもいいし、結構長い時間使えるんですよ.。                                                    (山口)そうですか。イランにはまた違ったカイロがあったのですね。ローズマリーやオルミエ湖の塩を使っているなんて、まさに天然のカイロですね。天然のカイロのほうが、万が一の際の危険も少なくて済むのではないでしょうか。

●リスナーより

「この度の商業ビル火災・倒壊事故により、多くの方々が犠牲になられたことに対し、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。日本でも、一月前に新潟県糸魚川市で大規模な火災が発生し、一瞬にして147棟が消失してしまいました。強風が被害を大きくした原因となっていますが、出火の原因が鍋の空焚きだったことが残念でなりません。このような人的ミスによる火災を未然に防ぐためにも、火の取り扱いに慎重にしなければいけないと改めて感じました。ところで、イランの消防や防災について教えてください」

●ラジオより

(山口)Y・Yさん、お便り有難うございます。先だってテヘラン市内で発生したプラスコビル火災は、重要な事件として日本のメディアでも報じられていましたよね。確かあの事故は出火原因が電気のショートだったと聞いています。消火活動中にビルが倒壊していく様子を見て、2001年のアメリカ同時多発テロでのツインタワーの崩壊を思い出しました。日本では、木造の家屋が多いために暖房器具を使う冬場にはどうしても火災が多発してしまうようです。一方、石材やレンガ造りの建物が多いイランでも、消防や防災には力を入れていると思いますが、いかがでしょうか?

(鈴木)実は私が通っているスポーツ・クラブのすぐ近くに消防署があります。こんなに近くに消防署があって、火事のあったときはサイレンがすごいだろうと思っていましたがここ10年以上もサイレンの音を聞いたことがありません。山口さんがおっしゃったようにイランの住宅は石材やレンガ造りが大半ですので、大火事になリ消防車が出動するほどの件数はかなり低いのでしょうか。 因みに日本の実家の近くにも消防署がありましたが、数年のうちでも何度か消防車が出動するほどの火事があったようです。もちろん、これはだいぶ昔の話ですが、、実は、調べてみますと、 イランの消防設備・機能についてはかなりの高いもので感心しました。先ず消火用のはしご車の超高(トーレスト)クレーンは世界で、5カ国のみが所有するそうですがイランもそのうちの一国です。 先のプラスコビルの火災にも使われていました。 また火災現場に到着する所要時間は世界平均は4分から6分だそうですがイランは4分24秒だそうです。(また平均鎮火時間は38分だそうです。) 残念ながら火災の件数はしらべられませんでしたが、出動件数はテヘランで年間5万件だそうです。 これには危険物処理なども含まれます。 また火災に関しては住宅よりも郊外にある工場関連現場が大半を占めるそうです。

(山口)なるほど、イランは消防の点でも世界平均と比べても決して劣らない、高水準にあるわけですよね。住宅の火災よりも工場関連の火災が多いとは、初めて知りました。日本でもイランでも、これからはまだしばらく、火の用心を怠らないようにしたいものです。

●リスナーより

「『ペルシャ語、後世にまで残る偉大な言語』は、聞いていてすごいと思いました。文法の変遷もあるかもしれませんが、今でも比較的容易に数千年前の方の書いた文章が把握できるのは一種のタイムマシーンですね。浪漫を感じました。当時の方々は、どんな内容を残したのでしょうか?気になります」ということです

●ラジオより

(山口)A・Nさん、お便り有難うございます。日本語なら、1000年前の文献を読むには古語辞典を使わなければならず、古典文法を別途に学ばなければいけないですよね。それに反して、イランの国語ペルシャ語は、今から1000年以上前の文献が現代人にも読めてしまうというという、世界でも数少ない言語だそうです。もっとも、言葉は生き物ですから、ペルシャ語でも日々新しい語彙が作られており、文法こそ大きく変化していないものの、時代に即した語彙を身につけていかなければなりません。日々ペルシャ語の翻訳に携わっている私も、そうした新しい語彙を常にキャッチし、知識を増やしていこうと思っています。

●北川アナウンサーの音楽コーナー

●リスナーインタビューコーナー(前半)

ゲスト;中国天津市 李萌(リ・メン)さん

インタビューの全文

1.IRIBラジオ日本語の放送を聴くようになったきっかけはどんなことでしたか?

 

答え:私は昔、IRIB中国語の放送のみを聞いていました。2009年に大学を卒業して貿易関係の会社の日本向けの部門で働きました。あの時から日本語の勉強を始め、それから半年経って日本語能力試験2級に合格しました。今、私は同じ会社で働いておりますが、仕事で日本語を使うことはほとんどありません。

ラジオ日本語を聞くようになったきっかけは、私はハーメネイー師について以前から関心を持っていたため、ある日のこと短波でDXをやった時に、ハーメネイー師について放送した番組があったことです。日本語でのハーメネイー師についての説明はとても新鮮でした。その時は、IRIBラジオ日本語のIDを聴きました。でも、いま、私はマンションの18階に住んでいまして、残念ですが、大きなアンテナを設置できません。ラジオでIRIB日本語の聴くことは難しいため、現在はインターネットでラジオ日本語の放送を聞いております。

2.ほかのテレビ放送・ラジオ放送と、IRIBラジオ日本語の一番大きな違いはどんな点でしょうか?

答え:このように言えると思います。国際短波放送では、韓国、トルコ、中国などの国に日本語放送がありますが、IRIBラジオ日本語は私が一番好きな日本語の国際放送局です。

IRIBラジオ日本語にはたくさんの日本人スタッフの方々が働いており、毎日勤勉(きんべん)に業務をこなしていらっしゃることが、日々の放送からわかります。ニュースに続いてニュース解説や制作番組のスクリプトがラジオ日本語のHPで探せます。

恥ずかしながら、私の日本語能力がまだ限られているため、ラジオ日本語の放送を直接聴いてもあまり理解できない、毎日HPで見たり、ラジオを聴いたりすることで、私の日本語の力も少し高められたらと思います。

IRIBと他の局との違う点は、IRIBラジオ日本語のアナウンサーの声がよいことです。ラジオ日本語のアナウンサーの声が大好きです、一番好きなのは鈴木アナウンサーさんです。働いてる皆さんの履歴については良く分かりませんが、非常に専門な放送口調だったと思います。

 

3.IRIBラジオ日本語の番組を聞く前と後で、イランやイスラムに対する考え方はどのように変わりましたか?

答え:私には、イスラム教徒の幼(おさな)なじみの友達がいまして、一緒に大きくなりました。私の住んでいる天津には約18万人のイスラム教徒が住んでいまして、こちらでは「回族」と呼ばれます。モスクも沢山があります。天津の周り、北京、河北(かほく)省と山東省にもイスラム教徒がいます。ですから、私のラジオ日本語の番組を聴く前と後で、イスラムに対する考え方に大きな変化(へんか)はないと思います。私は以前から、ずっとイスラム教徒の人は親切で敬虔(けいけん)な人達だと思っています。

実はこんなエピソードがあります。

昨年11月から今までのジャカルタ華人市長、鐘万学氏(インドネシア語氏名はBasuki Tjahaja Purnama、よくAhokと呼ばれる)に対するデモを説明させていただきます、IRIBラジオ英語とインドネシア語でも報道されたと思います。

2016年11月のある日Ahok氏がジャカルタの北部(ほくぶ)の千島(せんとう)省に尋ねた時に、非イスラム教徒の候補者(こうほしゃ)を支援しないように、選挙で不公正な手段を使用しようとした相手の試み(こころみ)に応え(こたえ)ていました。

彼のビデオはインターネットに掲載(けいさい)され、いくつかのイスラム教徒のグループはAhok氏がコーランを侮辱(ぶじょく)したと非難し、警察に通報して有罪を訴え(うったえ)ました。 その後、Ahok氏は正式に謝罪しましたが、これらのイスラム教徒グループには受け入れられていません。

事件は、昨年の11月と12月に強硬(きょうこう)なイスラム教徒のグループに呼びかけて3回にわたり大規模なデモを組織しました。デモ隊は、彼が辞任(じにん)することを第1の要求としました。

2016年12月、私がインドネシアのジャカルタに営業出張したときのことでした。あの時、インドネシア全国で、ジャカルタの華人(かじん)市長に対する批判をしていました。12月2日(ふつか)、インドネシア全国から10万人以上のイスラム教徒がジャカルタに集まって、この市長に抗議(こうぎ)する金曜礼拝を行ったことです。

私はそのとき、ジャカルタ中心部のホテルに滞在していました。公共の場所で礼拝をやったため、その周辺の地域の交通が停止されました。自分の用件のあるため、私はホテルから事務所まで歩く(あるく)しかありませんでした。町で四方八方(しほうはっぽう)から来る 人とデモ隊、白い服を着た、アラブ人のグループが幟(のぼり)を持って、厳粛(げんしゅく)なムードでやってくるのがわかりました。中国人の私は非常に緊張しました。多くの人々がいるため、私は、町の中心部に移動することはできません。すると突然、あるイスラム教徒の男の人が私に、どこに行くのかと聞いてきまして、自分で私を目的地に連れて行ってくれました。このように、イスラム教徒の人はとても親切な人だと思います。

あの日の夜のニュースでは、あの金曜礼拝は平和的なムードの中で行われたということです。私は、イスラム教は民主主義と平和を追求する宗教であると思います。12月2日のデモは、私に強烈な印象を残しました。

イランについては、約8年間のイランとイラク戦争、1979年発生したイスラム革命については知っています。イランの大学、イラン自然環境等の初歩的(しょほてき)な知識があります。でも、ラジオ日本語を聞くと、それ以外のもっと詳しい情報が得られると思います。

 

リスナーの皆様へのメッセージ

 

イランについて、多くの誤解と偽った報告のニュースがあります、イランやイスラムの本当の姿を理解するために、是非ラジオ日本語を聴いてください。

 

 

(山口)このインタビューの後半は、来週の金曜広場でお送りいたします。どうぞ、ご期待下さい。ところで鈴木さん、このリスナーさんがインタビューの中で、鈴木アナウンサーの声がとても好きだというコメントを下さっています。そこで、鈴木さんからもぜひ、このリスナーさんに一言メッセージをいただけますか?

(鈴木)はい、リ・メンさん。いつも日本語での受信報告書そしてインタビューでのお話ありがとうございます。 声が好きというのは個人差のあることとは思いますけれど、実は、ほかのリスナーの方からも私の声は雑音にも負けず聞こえる(?)といわれた事があります。ラジオから流れる声が聞きやすいと言うことでもあればアナウンサーとして大変光栄です。私はもともとせっかちなほうなんです。 ですからこのお仕事に携わるようになってからはいっそう、歩くこと、話すこと、立ち振る舞いなど“ゆっくり生活”を心がけています。