2018年9月21日(中村・芝田) (音声)
2018年9月21日(中村・芝田)
中:これまで何度もお知らせしていますように、ラジオ日本語は今月22日土曜の生放送をもってラジオ放送を終了することになりました。1999年の開局から今年で19周年を迎え、あと1年で開局20周年の記念の年となる時に、ここでラジオ放送が終了してしまうのは、本当に残念でなりません。このお知らせをして以来、リスナーの皆様からはたくさんのあたたかいお言葉をいただきました。放送の終了は「青天の霹靂だった」という方、「ショックで何と書いたらいいか分からない」という方、また「受信報告書1000通をめざしていたのに残念」という方など、さまざまなお便りをいただきましたが、ここでその一部をご紹介したいと思います。
芝:
●リスナーより
ストリーミングを含めて、突然の終了のお知らせ、とてもショックなことであり、残念でなりません。スタッフの皆様の今後が、とても気になるところです。ぜひ教えてください。
さて、スタッフの皆さま、特にアナウンサーの皆様が日本人で構成されていたおかげで、日本との違いを含めた、とても細かいニュアンスが、ラジオを通じて、
聴くことができたことは、間違いありません。金曜広場で聴くことができた、イランにおける生活に密着した話も、今から思えば、とても貴重な話題でした。
今後も、日本語ウェブサイトとFacebookサイトが継続されるとのこと。そこで、ぜひとも、お願いしたいのは、文字起こしによる記事発信に限らず、日本語テロップの入った映像や「日本語音声」も駆使したメディア発信局として、生まれ変わることを、強く、期待しております。
今まで、番組構成の検討や、翻訳作業のご苦労に感謝するとともに、これからのスタッフの皆様のご活躍をお祈りします。
●ラジオより
中: ありがとうございます。私たちも何とか、音声を流すことができないかなと思っているのですが、今後のこと、どうなるか分かりません。スタッフの今後もまだよく分かりませんよね。
芝: 今後は金曜広場のように、私たちの実際の言葉で伝える番組がなくなってしまうのは、ちょっと残念ですよね。ただ、パールストゥデイのサイトやソーシャルメディアでは、今後もニュースやイランに関する情報を伝え続けますので、そちらをぜひ、ご覧頂ければと思います。
芝:ラジオの終了に際して、ラジオ日本語のスタッフからのメッセージをお送りいたします。
(山口アナ)
アナウンサー・翻訳担当の山口です。このたび、諸般の事情により、ラジオ放送は終了とさせていただくことになりましたが、引き続き、日本語によるイランからの情報サイトとして皆様に情報発信を続けてまいりますので、皆様からの変わらぬご声援のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。思えば今から11年前、放送時間の拡大をきっかけに入局させていただき、それ以来皆様からのお声やほかのスタッフの協力を頼りに、これまで無我夢中で業務に携わってまいりました。ラジオでの業務や皆様と交流させていただいた経験は、自分にとりまして何物にも代えがたい貴重な財産になると感じております。情報サイトとしての形での業務を今後続けてまいります中で、リスナーの皆様の今後のご多幸とご健勝を、陰ながら心より祈願しております。皆様、これまで長らくのご愛聴誠に有難うございました。
(福本アナ)
「ラジオをお聞きのみなさま、こんばんは」とご挨拶するのも、明日22日の生放送で最後となりました。アナウンサーの福本節子です。
およそ18年と6カ月、決して短いとは言えない、この山あり谷ありの時間を、チームのメンバーと一緒に乗り越えて参りました。何年か前の開局記念日に「やがて私も、次の方にバトンを渡す時がやってくるでしょう」とお話しした記憶があります。まさか、私が最終走者になろうとは思ってもみませんでした。たくさんの素敵なリスナーの皆さまに恵まれて、今は感謝の言葉しかありません。IRIB国際放送ラジオ日本語を聞いて下さった皆さま、本当にありがとうございました。
(バーゲリーダナースタッフ)
ラジオを聴きの皆様、ラジオ日本語のサイトの担当しているバーゲリーダーナーです。今までラジオ日本語を聴いてくださって、本当にありがとうございした。これからもPARS TODAY JAPANESEのウェブサイトやフェイスブックでご覧ください。
(ジャディディスタッフ)
アッバース・ジャディディです。これまで17年間、ラジオ日本語で翻訳を担当してきました。アナウンサーとして毎日の放送に出演したことはありませんでしたが、まずはラジオ放送が終了するということで、アナウンサーにお疲れ様と伝えたいです。また、これまでラジオを聴き、応援してくださった皆様にも感謝を申し上げます。今後も、パールストゥデイの日本語サイトを訪れてみてください。
(鈴木アナ)
アナウンサーの鈴木悦子です。突然のラジオ放送終了との通達で、長年のマイクの前での仕事にお別れ、そしてラジオ日本語の皆様へ「ナマの声」での最後の放送となりました。思えば、入局より17年あまりのおつとめは非常勤ではありましたが、私にとっては一番長い勤務年数となりオンエア時の緊張感から解放されるとは言え、日本とのつながりが少なくなるようでもあり、ちょっと寂しく感慨深いものがあります。リスナーの皆様におかれましては、今後も、引き続きインターネットサイトあるいはフェイスブックのページでご覧いただき、今まで同様イラン、イスラム世界そして世界の情勢をよりご理解いただけますよう、日々新しい情報を発信してまいります。イランと日本の、そして世界中の国とのますますのフレンドシップを願い、リスナーの方々への感謝とお別れのご挨拶とさせていただきます。
中:
●リスナーより
芝:
貴局は1999年7月から中東から短波による日本語放送をする唯一の放送局としてこれまでイランと日本の友好の懸け橋として重要な役割をしてきました。これまでの19年余りの間どうもありがとうございました。私のBCLライフの中でIRIBとの繋がりは一番深いと言っても過言ではありません。まだ放送時間が30分だった頃、番組の冒頭ではテヘランのお天気のアナウンスがなかったのでアナウンスに入れていただくことをリクエストしたところそれが採用されアナウンスされることになりました。
ところで、これからもインターネットサイトのParstodayは継続されるとのことなので安心しました。日本では中東からの情報は西側諸国寄りに偏った情報が伝わってくるので中東情勢をバランス良く知る上でIRIBの存在抜きには考えられないからです。ラジオ放送は終了になりますが、終わりは始まりでもあります。ラジオ日本語のスタッフの皆さまどうもありがとうございました。
●ラジオより
中:冒頭のテヘランのお天気のこと、覚えています。テヘランは日本と違ってあまり天気の変化がなく、夏などほとんど毎日、晴れ、晴れ、晴れなんですよね。
芝:そうですよね。夏は特に、毎日ほとんど天気が変わりませんから、雨を気にして予定を変える、という必要はまったくありませんよね。
中:ですが、気温は変化しますし、やはり最高気温が40度を切るようになると秋が来たなあ、と実感しますよね。番組をお送りする私たちにとってもなかなか便利な情報でした。
中:それではここで北川アナの音楽コーナーをお届けします。
北:北川です。最後の金曜広場、ということで、この音楽コーナーもなくなってしまうわけなんですが、ひとまずみなさま、ここまでお聞きくださってありがとうございました。自分の持っているもの100%を紹介できたかはかなり怪しいですが、それでも、こういう形で毎回コーナーをいただけただけでも感謝、聞いてくださった皆様にも感謝です。リアルタイムでの短波、インターネットのラジオ放送はなくなりますが、形態を変えての情報発信は続きますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
●リスナーより
北川さんの作曲作品を放送してください。
●ラジオより
ありがとうございます。が、ごめんなさい、現在追悼期間中なので、北川の少しアップテンポな器楽曲はふさわしくないかとおもいます。今後も主に日本の首都圏で演奏活動を行っているはずです。お話があればどこででも是非にと思っています。ですので、続きはライブで、そしてライブ会場で僕と握手!ということで、よろしくお願いいたします。
芝:
●リスナーより
ここ半年くらいではありますが、毎日のように、インターネットから放送をダウンロードして通勤途中や、車を運転しながら聴いておりました。
番組を聴いていると、イスラム教に関する番組が多いものの、聴いていると人間として当たり前の事を改めて教えていただいているように感じていました。そんな良い番組を流している放送局が、閉局だなんて残念でなりません。閉局する理由は、何でしょうか?せめて、放送時間や放送日の縮小に留めることはできなかったのでしょうか。もしくは、お便りなど、日本からの反応が少ないからでしょうか?私のように、アクティブにお便りなどはしないものの、聴いているリスナーも多いのではないかと思っています。閉局と言う言葉が、とても寂しく感じます。できれば、一時中断などで、また復帰して欲しかったと思います。
いつかまた、放送が再開されることを祈念しております。
●ラジオより
中:本当に、本当に、いつかラジオ放送が復活してほしいと思いますが、やっぱり一度中断したものは復活は難しいでしょうか。準備もまたあるでしょうし。M.S.さんからは、「準備には4年もかかったのになくなるのは早い」というお便りをいただきました。
芝:以前にも確か、短波放送廃止という話が一度あって、そのときは復活しましたよね。今回のラジオ放送の停止は、ラジオという古いメディアから現代的なメディアに移行しようというIRIBの方針の一環であるようです。
中:時代の流れで、仕方ないんでしょうね。
テヘラン大学外国語学部演劇祭にスタッフとして参加したセイエドハサン・ラザヴィさんと、ファーテメ・ゼッリーさんへのインタビューの最終回は、Parstodayのサイトでお聴きください。
芝:金曜広場の収録後もたくさんの方からメールや受信報告書をいただいておりますが、時間の関係ですべての方のお名前やお便りをご紹介できないのが残念です。
中:これまで金曜広場という形では2004年から放送して参りましたが、それも今日でおしまいと言うことになります。またラジオ日本語は短波放送は終了しますが、インターネットサイトは継続いたします。リスナーの皆様とはまた別な形でお目にかかる日があることを切に祈りながら、金曜広場を終わりたいと思います。リスナーの皆様、これまで長い間、番組をいっしょに作ってくださり、また毎週聴いてくださって、本当にありがとうございました。
芝:リスナーの皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。またお会いする日まで、ごきんげんよう、
中:さようなら。
ラジオ日本語のフェイスブックのページもご覧ください。