2月 22, 2017 20:18 Asia/Tokyo
  • 日・イ不動産屋比較考

先日、何気なく近くの不動産屋さんの前を通りかかったときに、ふとあることに気づきました。

私自身も、イランの不動産屋さんに足を運び、住まい探しをした経験がありますが、イランの不動産屋さんのオフィスでは、物件の概略的な情報や間取りを最初に提示された記憶がありません。よく考えてみると、日本の不動産屋さんなら、オフィスの入り口の扉などにお勧め物件と称して、数多くの物件のアウトライン的な情報がたくさん掲示されており、またそうした情報をもとにいくつかの物件の中から一番希望に合致しそうな物件を実際に見に行く、というのが普通だと思います。しかし、イランの不動産屋さんはそのようなことが全くなく、自分の希望する条件を述べると、「それではこういう物件がありますよ」と、いきなり物件を提示されることがほとんどです。ですが、あるイラン人の不動産屋さんにこの話をしたところ、日本のようなやり方のほうが合理的だと思う、といっていました。いきなり車でお客さんを物件のある場所に案内して、やはり気に入らなかったという空振りになるよりも、日本のようにあらかじめ希望条件に合いそうないくつかの物件の中から「書類選考」して、そこからさらに絞って、可能性の高そうな物件のみを提示するほうが無駄が少ないのではないか、やはり日本は合理的ですね、との談でした。

 

2017年2月23日  山口雅代